雑談が苦手な人にすすめたい、美容師とうまく付き合う方法
立ち回りが器用な美容師さんの中には、会話が苦手な空気を察してトークを抑えてくれる方も多くいます。なので、雑談が苦手なお客様は、初回に根掘り葉掘り聞いてこなかった美容師さんを、次回も指名するのが効果的です。その美容師さんはあなたのことを既に理解しているので、トークの分量を抑えてくれるでしょう。
「私なんかが指名するのはおこがましい」と感じる方もいるかと思いますが、美容師にとって「指名」は仕事をする上での一つの評価軸なので、指名されて嬉しくない美容師はいません。前回の対応が良かった場合は、進んで指名することをオススメします。
また美容師さんに共通の趣味があると、会話は楽になります。「空虚」な雑談ではなく、「中身」のある会話ができれば、雑談も苦にならないかもしれません。
まだ学生の頃の口下手な僕にも一人、対応が心地良くて指名していた美容師さんがいました。その美容師さんと仲良くなれたきっかけは、音楽の趣味が近いことでした。そもそも話が通じる人が少ないため、お互いにマニアックな内容を交わす、貴重な情報交換の相手になっていました。
プライベートな事を話すのに抵抗がある場合は、例えば髪の話をしてみてはどうでしょうか。美容師さんは、ファッションに対しての知識が豊富にあります。ヘアスタイルのアドバイスもたくさんできるため、自分が得する情報を得られるかもしれません。
美容師のキラキラ感と人間性とのギャップ
見た目に華やかな美容師さん達は、学校のクラスでイケてるグループだった様なイメージを抱きがちですが、皆がそんな経歴ではありません。性格的に大人しかったり、自己主張するのが苦手なタイプの人も多くいます。
美容師にとって社交性は持っているに越したことはありませんが、初対面でのコミュニケーションが苦手な人もいます。苦手な人は、仕事を始めてから実際にお客様と相対して、訓練を繰り返すように次第に社交性を身につけていきます。
僕自身も、それまで痛々しいほどの根暗人間であったため、美容師の仕事は意識改革の連続でした。
美容師によくある、「よくない雑談」の例
美容師は総じて、お客様を「楽しませたい」というサービス精神に溢れています。ですが、それが雑談に対して苦手意識のあるお客様にとって、裏目に出ているように感じます。
よくあるのは、喜んでもらおうとして自分の自慢話や武勇伝ばかりになってしまう美容師です。自分の「鉄板エピソード」を畳み掛けるように話すうちに、承認欲求が強くなって、美容師自身が気持ち良くなってしまう。ですが、あまり話が過ぎると、聞いているお客様は疲労感を感じてしまいます。これは優しくリアクションをしてくれる、聞いてくれるお客様であるほど起こりやすいです。
また、行き過ぎたノリだけのやりとりになってしまうこともままあります。
ごく一部に限りますが、「お客様を楽しませる」というコンセプトで、美容師がお笑い芸人ばりに体を張って盛り上げようとする店も存在しています。ハロウィンでもないのに面白可笑しいコスプレをしたり、一発芸で盛り上げたり。お客様が楽しく過ごせればよいですが、そのつもりでいないお客様は不快に感じるかもしれません。