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9回連続予想を的中させた“大統領選のノストラダムス”が断言「トランプは…」

――言霊USA「Keys to the White House(ホワイトハウスへの13の鍵)」

2020/10/30

source : 週刊文春 2020年11月号

genre : ニュース, 国際, 読書, 社会, 政治

note

「社会的不安はないか?」もちろんノー!

 6の鍵。「長期経済は好調?」トランプ政権の3年間、ずっと株価は上がり、失業率は下がり続けた。だが、コロナのため、今年のGDP成長率はマイナス3.8%前後と予測されている。これもノー。

 7の鍵。「政策的に大きな変革を行ったか?」トランプ政権は大幅減税に始まり、不法移民逮捕、パリ協定離脱、WHO脱退など、良い悪いは別として、先のオバマ大統領の成果を片っ端からひっくり返そうとしてきた。答えはイエス。

 8の鍵。「社会的不安はないか?」もちろんノー! コロナ感染の死者は21万人を超え、その出口は見えず、ブラック・ライブズ・マター運動が全米に広がり、武装した極右勢力と衝突し、殺伐とした日々が続いている。

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全米で広がるBLM運動 ©AFLO

 9の鍵。「スキャンダルはないか?」ノー。投票日直前の10月にはオクトーバー・サプライズといって、選挙を左右する事件が起こるといわれるが、まずニューヨーク・タイムズがトランプはここ10年ほど、ほとんど所得税を払ってないことを暴露。さらにホワイトハウスに人を集めてコロナのクラスターが発生。トランプ自身を含む20人以上が陽性になった。と思ったら3日で退院して選挙活動に復帰したり、次から次への騒ぎで、ついていくのがやっと。

 10の鍵。「外交政策の大きな失敗がないか?」イエス。「アメリカ第一」を掲げ外国の紛争に立ち入らなかった。プーチンや金正恩などの独裁者とも仲良し。そのおかげで戦争にはならなかった。