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9回連続予想を的中させた“大統領選のノストラダムス”が断言「トランプは…」

――言霊USA「Keys to the White House(ホワイトハウスへの13の鍵)」

2020/10/30

source : 週刊文春 2020年11月号

genre : ニュース, 国際, 読書, 社会, 政治

「トランプ勝利」2つのシナリオ

 11の鍵。「外交政策の大きな成功があるか?」これはノー。とにかく外国には関わらないから。

 12の鍵。「現職大統領候補にカリスマはあるか?」ふむ、トランプは一種のカリスマでしょ?

「違います!」

 リクトマン教授に叱られた。

「たしかにショーマンですが、カリスマじゃない。カリスマとはリンカーンや、テディ・ルーズベルト、それにロナルド・レーガンのような人物をいうんです。トランプは国民を分断し、極端な人々だけに強く支持されます。レーガンを見てみなさい。彼は民主党支持者の票さえ勝ち取った。それをカリスマというんです」

 そして最後の13番めの鍵。「対立候補にはカリスマ性がない」バイデン候補はトランプから「眠たいバイデン」「バイデン爺さん」と揶揄され、演説でも覇気がない。これはイエス。

「すると合計で、ノーは7つ。トランプは再選されないでしょう」

イラスト 澤井 健

 うーん、でもトランプは前代未聞の大統領だし、コロナで選挙キャンペーンも滅茶苦茶だし、必ずしも過去のジンクス通りにはならないのでは?

「いつもそう言われます」リクトマン教授は笑う。「120年前は女性に参政権はなかったし、1965年まで南部の黒人は投票できなかったし、選挙制度は過去から何度も変わりました。それでもこの13の鍵の6つを落として当選した者はいないのです」

 じゃあ、トランプの負けはもう決まり?

「いえ。トランプが勝つ場合は2つあります」

 え?

「ひとつは投票抑制です。トランプは郵便投票は不正されると言って既に郵便業務を縮小しています。投票日当日も『トランプ軍団』と称するボランティアを募集しています。彼らが投票所周辺で有色人種の有権者を威嚇して投票させないと、接戦州の結果に影響するでしょう。もうひとつはロシアの介入です。前回のように有権者をインターネットで密かに操作しているかもしれません。だから実は私も投票日までハラハラ、ドキドキなんですよ」

まちやまともひろ 1962年生まれ。映画評論家。米カリフォルニア州バークレー在住。この連載をまとめた最新刊『トランピストはマスクをしない』(小社刊)の発売記念「町山智浩×水道橋博士×原カントくんオンライントーク」のYouTube動画はこちらから

 

BS朝日「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」は毎週金曜日22時24分~放送中

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