そんなことを知ってか知らずか、偶然にも、この元夫婦の投稿数は今年に入り急増。小林は5年前の投稿数101に対し、今年は1400を超える。TAKIUEも、5年前の86に対し、350ほどに激増。
両者とも、アメブロ人気ランキング上位に登場するようになった。アクセス急増の波に乗り、TAKIUEはブログにYouTube動画を貼り付け、コンビのアピールに奔走。冒頭のカード不正利用について言及した記事のあとにも、「アクセス数が上がってるみたいなので僕らの代表作観て下さい」と動画を貼り付けた。
小林のブログにも、毎回アフィリエイトリンクらしきものが複数貼られ、涙ぐましい努力が見られる。こうなると「当初からアクセス数を稼ごうとして、夫婦ゲンカを見せていた?」といううがった見方をするファンも当然、出てくる。
SNSを使った“サーキュラーエコノミー”は是か?
ただ、アクセス数欲しさにプライベートをさらすのは、悪魔に魂を売り渡す行為だ。ネガティブなスパイラルにはまり、抜け出せなくなる。だからこそ、これまでそんなことをする人は芸能界にもほとんどいなかった。そしてついに2人は離婚してしまった。
それにしてもTAKIUEのように、カード不正の犯人を書かずに寸止めするのは、テクニックとしては非常に上手い。続きが気になって、ついブログを定期的に訪問してしまう。「モラハラだ」「けしからん」と騒ぐ人も、「正義感からの怒り」という娯楽を享受し、ある意味で一緒になって楽しんでいる。
こういった流れは一見すると、政府が推奨する持続可能な循環型経済=サーキュラーエコノミーにも似ている。ネット上の「エネルギー循環」をしっかり実現する新形態なのだ。
妻がブログで愚痴る→夫が反論する→その様子をネットニュースが取り上げる→ニュースを見た人がSNSで意見する→ブログの注目度が上がる→内容がエスカレートする……。
そうして当人たちには広告収入と知名度のアップという名の実入りがある。「これぞサステナビリティだ」と言えなくもないが……実に恐ろしい。
ことの顛末についてTAKIUEの事務所に問い合わせてみたものの「本人たちのプライべートなことですので、こちらからコメントを出すことはしていません」とのこと。
エスカレートしたSNS合戦の果てには、双方の荒れた荒野しか残らないのだ。