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「“ちーむきゃぷてん”で“やきゅうこぞう”」 つば九郎が見た2020年の青木宣親

文春野球コラム クライマックスシリーズ2020

2020/11/16

 ぶんしゅんやきゅう。1かいかぎりのはずが、なぜかまたここにいます。だいだでしゅつじょうしたいにんぐで、だしゃ1じゅんしたかんじでしょうか~でへへ。

 2020ねんの、しーずんがおわりました。ことしも、なんにんかのなかまがちーむをさり、また、どらふとで、わかいちからが、あたらしいなかまとなります。やきゅうかいは、このじき、であいとわかれがはげしいです。いつもつらいです。こころざしなかばで、きゅうだんをさるひと、もえつきてさるひと、いんたいのはなみちのあるひと、ひっそりさるひといろいろです。

引退試合を終えた五十嵐亮太氏と ©つば九郎

 ことしは、10がつ25にちに、いがらしりょうたくんのいんたいじあいがありました。にちべいつうさん23ねん、せんぱつなしで、なかつぎおさえだけで906とうばん。やくるとすわろーず、めじゃーりーぐ、ほーくす、そしてすわろーずと、とてもじゅうじつしたやきゅうじんせいだったでしょうね~。そして、りょうたくんらしい、いんたいじあいでした。

 いんたいせんしゅがいるなか、まだまだながくやきゅうせんしゅとして、だいいっせんでかつやくするおとこが、すわろーずには、ふたりいます。そのなは、ちいさすぎる、だいえーす『かつおくん』こと『いしかわくん』と。『せかいの~え~お~き~』あおきくんです。

左から奥川恭伸、石川雅規、青木宣親、筆者 ©つば九郎

 こんかいは、あおきくんのはなしを~。わせだだいがくをそつぎょうして、すわろーずいり、いくつものきろくをつくり、めじゃーへ。めじゃーでもかつやく。WBCにほんだいひょうでもかつやく。そして、やくるとすわろーずにかえってきました。いまは、ちーむ『きゃぷてん』です。りょうたくんとおなじく、あおきくんともながいつきあいです。

 あおきくんとは、しあいのあっぷまえにいろいろと、じょうほうこうかんをします。さいきんのこと、ことしまったくぱとろーるいけないこと、あおきくんのかぞくのことなどなど。ちーむではきゃぷてん、やしゅさいねんちょうのあおきくんは、みんなのあっぷがはじまるまえから、すとれっちをはじめます。けがをしないためのじゅんびをおこたらないおとこです。ことしも、あんだせいぞうきあおきくんは、だりつ3わりをこえた。さらにことしは、ほーむらんもおおかった。

 あるひ、こんなことをきいた。

つ)しーずんさいたほーむらん、なんぼん?
あ)20ぽん。
つ)このままだと、ことし、きろくこえるね。
あ)20ぽんのとし、ぜんはんだけで18ぽんうったけど、こうはんしっそくして20。
つ)えっ!? こうはん2ほんじゃん。
あ)おはずかしい!
つ)ことしはいこうよ!

 かる~くやくそくした。そのご、ぽんぽん~と、ほーむらんがつづき、きゃりあはいにいくかとおもったとき~。。。

わかいしゅうはどうおもうんだろう

試合前に入念なストレッチをする青木宣親(撮影/つばやまきしん)

 でっどぼーるが、ひだりふくらはぎに~! あおきくんがあんなにくるしむすがたを、はじめてみた。かたにかつがれるように、べんちうらに。ふつうならそのまま、とれーなーしつなのに、あおきくんは、おうきゅうしょちだけで、べんちにいた。きゃぷてんとしての『ぷらいど』なんでしょうか。そのごもあおきくんは、しあいにでなくても、べんちからこえをだして、ちーむにかつをいれる。いたそうなかおをしても、べんちからからだをだすいきおいで、こえをだす。

 そのすがたに、なみだがでた。わかいしゅうたちは、そのすがたをみて、どうおもうんだろう。やってやろう!と、なってほしい。ならなきゃだめだ。しあいにまけたあと、あしをひきずりながら、ぐらうんどから、くらぶはうすにもどるすがた、さいごまでおうえんしてくれた、ふぁんにもうしわけないとおもうすがたに、ぐっときた。

 そのひのよる、らいんをした。さいきんでっどぼーるがおおいあおきくん。いつしか、そのたびに、しんぱいらいんをいれては、すぐに、だいじょうぶ!とめっせーじ&げんきだよすたんぷをへんしんしてくれる、あおきくんが、このひも、つぎのひもへんしんがなかった。

 まっしょうかとおもった。でも、あおきくんは、べんちにいた。だいだならいけると、うらで、ばっとをにぎっていた。そのごしばらくたって、またすためんふっきしたあおきくんに~

つ)20ぽんあきらめてないよね。と、こえをかけた。

 あおきくんはわらって~
あ)なにいってんの~きょうぽんぽんうって、りーちかけるよ~!

 なんてこころづよいおとこだ。でもそのごしーずんおわるまで、あおきくんの、ほーむらん1ぽんでした。だけど、うちそこねて、くやしがるすがた、じぶんへのくやしがりかたをみて、まぢ、わかいしゅうはなにかをかんじてほしい。べんちでも、こえをだしてるのは、あおきくんが1ばんだ。そして、むかんきゃくのとき、れふとから、ぴっちゃーへこえをかけてることにきがついた。きいたら、ふだんからそうだよと。あたまがさがる。まさに『ちーむきゃぷてん』だ『やきゅうこぞう』だ。