昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

《茨城一家殺傷》岡庭容疑者(26)は10年前に「連続通り魔」を起こした“猫殺し少年”だった

包丁で中3女子のあごを無言で刺し、小2女児のわき腹を複数回刺し重症に

genre : ニュース, 社会

医療少年院を退院後、2年ほど前から名前を変えて実家暮らし

 また岡庭容疑者は、事件を起こす前には近所の簡易トイレや車に放火をしたり、猫を殺害し、生首を学校に持ち込むなどしたこともわかっています。逮捕後の精神鑑定では社会性の発達やコミュニケーションが困難な『広汎性発達障害』と診断されました。厳しい刑事処分を求める声もありましたが、さいたま家裁はこの点に注目し、刑事罰を与えるのではなく、医療少年院送致で更生を促すという判断をしました。なお、当時は岡庭容疑者の父親も、刃物などの有害玩具を息子に持たせていたことから、青少年健全育成条例違反容疑で書類送検されています」

当時警察が少年宅から押収したナイフ Ⓒ時事通信

 岡庭容疑者は医療少年院を退院した後、2年ほど前から名前を変えて、両親と共に三郷市の実家で生活していた。祖父は地元では資産家として知られており、自宅周辺には多くの親戚たちが暮らしている。

 近隣住民が語る。

祖父は地元の名士。定職につかず、ひきこもりがちな毎日

「岡庭容疑者の祖父は、事件前までは町内会の役員を務めた地元の名士だったが、事件後、役員を降りて、近所とも疎遠になりました。岡庭容疑者の自宅近くに複数の土地を持っていたが、自宅裏に所有していた広大な土地は事件後に裁判費用や賠償金の支払いのため売ってしまったようです。祖母は近所に頭を下げてまわり、以来、帽子にマスクをつけて隠れるように生活しています。

 父親は建築関係の仕事をしていましたが、今は辞めてしまいました。母親も一時期ノイローゼになるほど体調を崩していました。あれから10年が経ち、やっと事件のことも忘れることができたのに、またあの息子が問題を起こした。どこまで皆に迷惑をかけるのでしょうか」

2020年11月、容疑者宅周辺に集まったマスコミ ©文藝春秋 撮影・細尾直人

 定職につかず、ひきこもりがちな毎日を送っていたという岡庭容疑者。近隣住民の多くは「(岡庭容疑者が)あの家に戻り、住んでいることも知らなかったし、名前を変えたことも知らなかった」「あの息子、また何かやったのか!!」などと話した。

岡庭の父親は「警察が騒ぎすぎだ」と話していた

 2020年11月19日午前6時35分、岡庭容疑者は待ち構えた報道陣に驚いた表情を見せ、埼玉県警吉川警察署へと入った。岡庭容疑者の捜査は長時間に及び、家宅捜索は翌日20日も行われた。家宅捜索では硫黄の他に、複数の刃物やフラスコ、ビーカーなどの器具も確認されている。

吉川署へ入る岡庭容疑者 ©文藝春秋 撮影・山元茂樹

 11月末、岡庭の祖父は文春オンライン特集班の取材に「わからない、わからない」を繰り返し、父親は「(逮捕は)大した容疑ではないし、殺人事件なんかやったわけではない。警察が騒ぎすぎだ」と話していた。息子からは何も聞かされていなかったのだろうか――。

 裁判で明らかになった少年時代の岡庭容疑者の凶行については、#2で詳報する。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

この記事の写真(28枚)

+全表示

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー