2019年9月、茨城県境町の住宅で会社員の小林光則さん(当時48)と妻・美和さん(同50)が殺害され、子供2人が重軽傷を負った事件で、茨城県警は埼玉県三郷市在住の岡庭由征容疑者(26・無職)を夫妻に対する殺人容疑で逮捕した。

 岡庭容疑者は自宅で就寝中だった夫妻を包丁のようなもので切りつけ、殺害した疑いがある。

「週刊文春デジタル」が当時報じた事件の一報を再公開する。(2019年12月17日公開。年齢・肩書き等は当時のまま)

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 9月23日未明、茨城県境町で起きた一家4人殺傷事件。雑木林の中に佇む一軒家に住んでいた小林光則さん(48)と妻の美和さん(50)が殺害され、長男(13)も重症、次女(11)は腕に怪我をし、病院に搬送されている。大学1年の長女(21)は別の部屋にいたことから難を逃れた。

 事件は発生からまもなく3カ月を迎えるが、警察は未だ解決の糸口を見出せていない。そんな中、12月8日に現場となった境町の集落では殺害された母親の美和さんの親戚と近隣住民による「お別れ会」が行われた。

現場となった小林さん夫妻の自宅 ©共同通信社

残された子供たちは参加していなかった

 近隣住民が話す。

「ここは美和さんのご実家だったところだし、ずっと何もしてないのも悪いのでね。写真を置いて線香をあげるだけの簡易的なお葬式というより『お別れ会』のようなもので、奥さんの親戚の本家で行われました。残された子供たちは参加していなかった。犯人もまだ捕まっていなし、気持ちの整理はつかないのでしょう、家族みな仲がよかったから」

殺害された美和さん