1ページ目から読む
2/3ページ目
2011年には通り魔事件で逮捕「性的興奮を感じていた」
「県警は、2020年5月から内偵を進め、24時間体制で容疑者の動きを監視し続けていました。凶悪事件を起こした前歴がある岡庭は、いつ暴走するかわからない。刃物だけでなく、爆薬や毒物も所持しているという情報もあり、テロを想定した人員で早朝の確保に臨んだ。現場には爆発物処理班も待機させていた」(捜査関係者)
岡庭容疑者が約10年前に起こした凶悪事件とは「連続少女通り魔事件」だ。当時、通信制高校に通っていた16歳の岡庭容疑者は、2011年11月18日、三郷市内で下校中の中学3年生の女子生徒に自転車で背後から近づいたのち、無言であごを包丁で突き刺した。さらに翌月1日には隣町の千葉県松戸市内にて小学2年生の女児のわき腹を複数回刺す凶行に及んだ。どちらの被害者も重傷で、岡庭容疑者との面識はなかったという。
別の社会部記者が説明する。
「2011年の逮捕の際、岡庭は『歩いている人を殺そうと思った』と供述。家宅捜索では20本以上の刃物が押収されました。さらに裁判では『当初は殺害し、首を持ち帰ろうと思った』『女性を襲うのに性的興奮を感じていた』など常軌を逸したような証言を繰り返していました。