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 その日はそのまま都内の自宅へ戻ったが、激しい痛みから翌日に病院で診察を受けた結果、背骨の第6、7胸椎棘突起部の骨折の重傷と診断された。第6、7胸椎はちょうど肺の裏側にあたる。現在のMISIAの容体について所属事務所は「絶対安静の状態」と話す。

「入院はしていませんが、自宅で絶対安静と言われています。コルセットで胴体を固定していますがそれでも痛みがあるようです。ゆっくりとは歩けますが日常生活に支障がある状態で、事務所スタッフが身の回りの世話をしています。会話は問題ありませんが、歌は全身を使うので今すぐにというわけにはいかないと思います」

 今回の落馬事故を受けて、TBSは11月19日の「NEWS23」冒頭で、インタビュアーとして現場に居合わせた小川彩佳キャスター(35)が「口にはしませんでしたが、きっと痛みに耐えながら懸命にお話ししてくださったんだと思います。このようになってしまったこと心苦しく申し訳なく思っています」と深々と謝罪。それでも、収録した当日のインタビューは近日中に放送される予定だという。

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2019年には武道館でライブも行った MISIA公式YouTubeより

 今回の事故に関連して紅白歌合戦への出場の可否も注目されていたが、NHKは事故から4日後の11月19日に「降板は検討しない」と早々と発表した。全治6週間は紅白に間に合うタイミングとしてギリギリだが、NHKもMISIAも出場への意志は固い。その裏には、MISIAと紅白の強いつながりがある。

デビューから10年以上音楽番組に出なかった

 紅白のキャスティングにも詳しい芸能関係者が説明する。

「MISIAさんは19歳だった1998年に『つつみ込むように…』でデビューすると、ドレッドヘアに5オクターブの音域を誇る美声ですぐに人気になりました。彼女の日本人離れした歌声は福岡の高校在学中から評判で、吹奏楽部でボーカルを担当していたこともあります。17歳からは黒人のトレーナーに教わっていたそうです。

デビューシングル「つつみ込むように」

 そして2000年にリリースした『Everything』が、松嶋菜々子さん主演のドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)の主題歌にもなり200万枚以上のメガヒットを記録。それでも一貫してテレビ出演を断っていたので、MISIAさんの素顔はベールに包まれていました。そんな彼女が初めてテレビの音楽番組に出演したのが、2012年の紅白歌合戦なんです」