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「セ・リーグ優勝はほかの5球団が弱いだけ」

「シーズンが短期間だったから、ピッチャーに危険性がある? 寝言を言ってるんじゃないよ、スポーツはみんな危険性があるんだよ。なんで原ぐらいの男が工藤の提案を承諾したのか、疑問でしょうがないんだよ。結局、よーいドンから不利な条件が重なってるじゃないの。DH制はピッチャーが打席に立たないんだから、野球の攻撃性が違うでしょう。その野球はパ・リーグの土俵なんだよ。

 そもそもソフトバンクは、楽天が1位に立ったりロッテと競ったりする激戦を最後に突き放して優勝したチーム。巨人はセ・リーグをぶっちぎりで優勝したけど、ほかの5球団が弱いだけ。『自分たちが強い』なんて勘違いしたらダメだよ。

 チームとしての育成力も勝負になってないよね、ソフトバンクは育成の連中が3人も4人も一軍に上がってきてる。全国にいるスカウトが目を光らせて、10年後にいい選手になるんじゃないかという選手をピックアップして獲ってくるのが、実を結んだんじゃないの。巨人とソフトバンクじゃスカウトの眼力が違うんだよ」

自身も巨人OBである張本勲氏 Ⓒ文藝春秋

「巨人を下に見てたよね」

 選手の実力、育成力、ライバルとの切磋琢磨と、日本シリーズ4連覇中のソフトバンクの実力は張本氏も認めるところだ。それでも張本氏は、ソフトバンク選手らの“ある行為”に苦言を呈する。

「ソフトバンクに、何人かガムを噛みながらプレーしてるのがいるだろ? これは日本の文化や道徳からいったらとんでもないことですよ。ガムを噛みながら柔道やるか? 相撲やるか? 俺が監督なら絶対にやらせない。失礼だよ、相手に対して。

 それに多分ソフトバンクは、巨人を対等な相手ではなく下に見てたよね。練習を見た時点で『俺たちの敵じゃないな』と感じただろうし、2戦目で10点の大差がついた時なんか、スタメンをほとんど交代させちゃってさ、完全に二軍戦の雰囲気だったでしょ。これは負けるより恥ずかしいこと、巨人は真剣に考えなきゃだめだよ」

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