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「皇女」制度は眞子さまの結婚後の生活のため?

「菅義偉政権は天皇退位特例法の付帯決議にあった安定的な皇位継承を確保するための検討について、女性天皇・女系天皇に直結しかねない女性宮家の創設議論を忌避し、女性皇族は結婚で皇籍を離れても『皇女』と呼ばれる特別職の国家公務員として公務を担える制度の創設を考えているとされています。

 しかし、これは皇室出身の一般国民の女性だけに特例で国家公務員の資格を与えるという、法の下の平等を原則とする民主主義に著しく反した特権制度です。コロナ禍で職を失う国民も数多くいる中、とても受け入れられる制度とは言えません。インターネットなどでは、眞子さまが小室圭さんと結婚するに当たって1億円を超える一時金の受け取りを辞退する考えを示されていると噂されていることから、眞子さまのご結婚後の生活を安定させるためにひねり出された制度なのではないかと勘ぐる動きも見受けられます。

29歳のお誕生日に際し公表された眞子さまのご近影 宮内庁提供

 それに皇女制度は皇族の減少に歯止めをかけるものではないので、安定的な皇位継承とは無関係です。到底国民の支持を得られるとは思いませんが、70年以上前に皇籍を離れた旧皇族の子孫を何らかの形で皇族にすることも真正面から議論するとともに、いよいよ女性宮家の創設や女性天皇の是非、女系天皇の是非も同じ土俵に乗せて本格的に議論すべきときがきているのではないでしょうか。ご高齢の皇族にも寿命はあり、独身の女性皇族はご結婚で皇籍を離れるばかりです。

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 このままでは皇族の数は減少の一途をたどるのです。現状で皇族が増えるのは、秋篠宮家の長男・悠仁さまが結婚される時まで待たねばなりません。ただ、(悠仁さまが結婚されて)親王妃が1人増えたとしても、その後、子宝に恵まれるかどうかも不透明です。もうタイムリミットなのです」

黒田清子さんを早くも彷彿とさせる愛子さまのお姿

 長年にわたり紆余曲折があった天皇陛下のお妃(きさき)選びの経緯を思い返せば、悠仁さまのお妃のなり手がそう簡単に見つかるかどうかも、かなり不透明だと言えるだろう。「お世継ぎ誕生」へのプレッシャーは、皇后陛下のケースをしのぐことは目に見えているからだ。

「愛子さまは今年のお誕生日に当たって宮内庁が公表した動画の撮影に、お一人で臨まれました。これまでのお誕生日では天皇陛下と触れ合われているご様子をメインに撮影されていましたが、大学生になられたこともあって愛犬の『由莉』を伴ってお一人での撮影となったわけです。

今年のお誕生日に際して公表された愛子さまのご近影。横には愛犬の「由莉」 宮内庁提供

 皇室のご公務を担う成年皇族となるその日に向けて、着実にステップアップを遂げられている愛子さまのお姿は、女性皇族としてご結婚まで精力的にご公務に臨まれていた叔母の黒田清子さんを早くも彷彿とさせています。愛子さまならば、皇女などではなく、女性宮家のご当主も立派にお務めになられるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 歴史上、10代8人いた女性天皇。9人目が誕生するとすれば、それはやはり愛子さましかおられないのかもしれない。