文春オンライン
西城秀樹と故郷・広島の物語……50年以上大切に保管していた“学生帽”に込められた思い

西城秀樹と故郷・広島の物語……50年以上大切に保管していた“学生帽”に込められた思い

2020/12/11
note

そして2020年12月11日、秀樹が広島に帰ってくる

 来る2021年は、西城秀樹にとってデビュー50周年というメモリアルイヤーとなる。生前本人も目標としていたデビュー50周年。存命ならば65歳の西城秀樹は、どんな歌で、どんなステージで、観る人を魅了してくれただろうか。

 早いもので、西城秀樹が天に召されて3年、2020年は三回忌のイベントが数々企画されていたが、新型コロナウイルスにより残念ながら中止を余儀なくされてしまった。

 そんな中、15で上京するまで生まれ育った街、広島市で、西城秀樹展が始まる。そごう広島店特設会場にて12月11日(金)より12月20日(日)まで開催される『FOREVER POP 永遠のヤングマン西城秀樹展』である。

ADVERTISEMENT

 展覧会のきっかけとなったのは、2019年に発売され、多くの人々が西城秀樹の魅力を再認識することとなった写真集『HIDEKI FOREVER blue』である。

HIDEKI FOREVER blue』(集英社インターナショナル)

 この写真集は、発見された新写真を中心に、集英社の雑誌『明星』や『セブンティーン』に掲載された記事等を収録。ファンはもちろん、若い読者にも好評を博した。更に2020年9月には2冊目となるビジュアルブック『HIDEKI FOREVER pop』も発売された。今回の広島展に展示される秀樹ゆかりの品々、広島での様々な写真、ステージ衣装、愛用のマイクとマイクスタンド等のほとんどが、このビジュアルブックに収められ、いわゆる展覧会のカタログの役目も果たしている。

HIDEKI FOREVER pop』(集英社インターナショナル)

 没後、初めて故郷に秀樹が帰ってくる! それは、デビュープレ50周年にふさわしい特別な展覧会になるはずだ。冒頭でご紹介した山陽高校時代の学生帽も初めて展示される。秀樹はなぜ、この学生帽を大切に保管していたのか? くだんの、高校での武勇伝を始め、高校時代を懐かしんだから。また、デビュー当時必死に頑張った自分の姿がそこに投影されているから。そしてそのころの気持ちを忘れないため。何事にも真摯だった秀樹らしいひと品だ。

 会場でこの機会にぜひ、50年以上大切に保管されていた学生帽を始め、数々の展示品を見ていただき、音楽一筋に生ききった、西城秀樹を身近に感じてもらいたい。

INFORMATION

<FOREVER POP 永遠のヤングマン西城秀樹展 IN 広島>
●会期:2020年12月11日(金)~12月20日(日)午前10時~午後8時
●会場:そごう広島店 本館9階特設会場
https://www.sogo-seibu.jp/hiroshima/

HIDEKI FOREVER blue

西城 秀樹

集英社インターナショナル

2019年9月26日 発売

HIDEKI FOREVER pop

西城 秀樹

集英社インターナショナル

2020年9月4日 発売

西城秀樹と故郷・広島の物語……50年以上大切に保管していた“学生帽”に込められた思い

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー

関連記事