『笑っていいとも!』の素人参加コーナーで特異な存在感を放って注目され、『ものまね王座決定戦』でのハイテンションなものまねで人気を確固たるものにした、伝説の女性お笑い芸人・しのざき美知(57歳、2018年に「しのざき見兆」に改名)。
タモリ、ビートたけし、志村けんに“愛され”、「ものまね女四天王」や「ものまねお笑い四天王」のひとりに数えられたものの、25歳で結婚・引退した。
2017年に芸能界へ復帰し、すみよしななみ(住吉奈々美)とのユニット「ブギ子とウギ子」で活動する彼女に、電撃引退した理由、半身不随となった母親の介護、芸能界へ戻ることになった経緯などについて、話を聞いた。(全4回の4回目/1回目から読む)
◆◆◆
「“女芸人は結婚できない”みたいなイメージを打ち破りたかった」
――結婚を機に、25歳で引退。売れっ子だったのに、引退することに迷いは。
しのざき美知(以下、しのざき) 自分の中で、結婚と引退は「しのざき美知物語」の区切りとして、絶対に必要なことだと思っていました。“女芸人は結婚できない”みたいなイメージを打ち破りたかったんです。
「女らしさに縛られなくても、自分の人生を謳歌していれば、価値観の合うパートナーと出会えるんだよ。結婚がすべてじゃないけれど」っていうメッセージを伝えたかった。だから、25歳で結婚しようって、ずっと前から決めていました。
――パートナーとはどんな出会いだったのでしょうか。オフィス北野の方とのことでしたが。
しのざき 『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』の現場で出会いました。オフィス北野のマネージャーをしていたんです。
「何が欲しいんだ? シャネルスーツか?」プロデューサーには土下座されて引き止められた
――周囲の方々は引退に驚いたでしょうね。
しのざき 大変でした。『ものまね王座決定戦』のプロデューサーさんには、土下座されて引き止められました。「おまえの代わりはいないんだよ」って。それで「何が欲しいんだ? シャネルスーツか?」って言われました(笑)。「シャネルスーツ、私が入るサイズなんてないんだけどな」って思いましたけど。
――「今辞めたら、もう戻れない」みたいな考えも頭をよぎらず?
しのざき なかったですね。自分の中では完全に区切りがついていましたから。

