「芸能界もお笑いの世界も、女性がのびのび活躍しやすくなった」
――容姿いじりも戻ってくる危惧は。
しのざき それはなかったですね。私の目的が変わったので。以前は容姿で叩かれる人の盾になるって気持ちでやっていましたけど、今は私の姿を見てもらうことで、介護などで大変な思いをしている同世代の女性たちを元気にしたいので。
本気で子育てして、本気で介護して、それをやったからこそ今のこの姿があって、喜びがあるんだなって。同じように苦労されている方たちの気持ちがわかるようになりました。
芸能界もお笑いの世界も、女性がのびのび活躍しやすくなっていて、良くなったと思いますしね。
すみよし かつては容姿が笑いの材料になったけど、今は思想や言葉、経験を武器にしている女性芸人、タレントが頭角を現すようになったと感じます。だからこそ、「ブス芸人」というレッテルを乗り越えた、しのざきの本来の姿が今の時代に求められていると思うんです。
テーマは「青春オカワリもう一杯」
――芸能の世界にいる目的が変わったとのことですが、ネタも変わりましたか。
しのざき 大好きな笠置シヅ子さんが、戦後の頑張る女性を歌で応援したように、私たちも現代の女性にパワフルな歌声を届けたいと思って、「ブギ子とウギ子」という名前にしたんです。
――しのざき美知の頃はギラギラしていたところがありましたけど、しのざき見兆となった現在はキラキラしていますね。
しのざき 私たち「ブギ子とウギ子」が掲げているテーマのひとつが、「青春オカワリもう一杯」なんです。「人生、何度でもスタートできるんだよ」っていうことを、私たちの姿を通して伝えたいですね。
離婚や親の介護とかいろいろあっても、それは終わりじゃなくてスタートなんです。そこから、どう生きるか。50歳からがゼロスタートなんじゃないかなって。「ブギ子とウギ子」の挑戦する生き方を見て、「ああ、私もなんかできそう」ってなってくれたら、ここまでやってきた甲斐があるなって感じですね。
撮影=橋本篤/文藝春秋
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