「薬をやめたい」「今から死にます」

 10代から60代まで、日本中の薬物依存に悩む人から相談メッセージが寄せられるXアカウント「キマってるときのノート」、通称キマノー。

 運営者のキマノーさん(27)は自分の人生について「レールを外れた」という。キマノーさんが小学生時代に“自殺未遂”を経験し、大麻と出会い21歳で逮捕されるまでの話を聞いた。(全3回のうち2回目)

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左)母親が成人式用に用意してくれたスーツで大麻事件の裁判に出ることになったキマノーさん

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――小学6年生の時に「死のう」と思って掲示板に最後の挨拶をしたのですね。

キマってるときのノート(以下、キマノー) そうなんです。でも僕が「いままでありがとうございました」と書き込むまでみんなはオフ会の話題で盛り上がっていました。「今から死にます」となかなか言い出せずにいるうちに話が進んで、掲示板のリーダー的な存在だった自称・女子大生が「3週間後の土曜のお昼に、所沢駅西口に集合」と言い出しました。家から所沢までは自転車で行ける距離だったので、オフ会までは死ぬのを延期したんです。

女子大生と、女子中高生と、ミリオタ男子と、小学生

――オフ会へは実際に行かれたんですか?

キマノー 自転車に乗って、所沢駅まで行きました。集まったのは僕を含めて全部で5人で、いわゆるメンヘラ系の女子中高生が3人と、ミリオタのひょろっとした男子が1人。最後に自称・女子大生がやってきて、小学生の僕は最年少でした。

©文藝春秋 撮影・橋本篤

――小学生と大学生だとかなり年齢差がありますが、どんなことをするんですか?

キマノー 自称・女子大生が1人暮ししてたボロアパートに集まって、だらだらしゃべるのがほとんどでした。みんな北関東のあたりに住んでいて、僕は家から自転車で20分くらいだったので月1くらいでは行っていた気がします。いちおう小説コミュニティだったのでお互いが書いた“駄文”を見せあったり。

 自称・女子大生のことは師匠と呼んでたんですけど、師匠は外国のお菓子を作りながらその蘊蓄をずっとしゃべるので、それにメンヘラ女子高生が「話が長えよ!」とツッコんで、ミリオタ男子は砥石で包丁をひたすら研いでいる……みたいな空間でした。