――ブログは削除したんですか?

キマノー 僕もムキになっていたので「何が悪いんですか?」「図書館で調べたんですけどどこが間違ってるんですか?」と折れませんでした。「大麻が良いわけないだろ」と怒鳴られましたけど、最後は先生たちが諦めるような感じでした。

――母親は何と?

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キマノー 家に帰ってきてからも母親にブログを消すように頼まれたけど、拒否しつづけていたら最後は「あなたとはもう話さない」と突き放されました。それでも食事の用意とか家事はしてくれましたけど、会話はそれから10年くらい本当にしませんでしたね。

 

――完全に家の中に居場所がなくなった。

キマノー さらに近いタイミングで、今度は師匠と急に連絡が取れなくなりました。最近ブログにいないなーと気になって電話したらつながらず、心配になってアパートに行ったらもぬけの殻でした。カーテンも無くなって中が丸見えで、みんなで囲んだ古びたちゃぶ台もミリオタ男子が研いだ包丁も何もかもなくなってました。さよならとか置き手紙もなく、ふっと消えてしまいました。

――予兆はあったんですか?

キマノー 少なくとも僕は何も感じられませんでした。師匠がリーダーだったから他のみんなともだんだん連絡を取らなくなってコミュニティは自然消滅しました。

高3の夏休み、はじめての逮捕

――学校になじめず、家では会話がなく、ネットの居場所も失ってしまうのは辛そうです。

キマノー その辺りから自暴自棄というか、「どうでもいい」感じが強まっていったんだと思います。高校は手に職をつけないとと思って、調理師免許が取れる農業高校の食物科に進みました。同級生とも気が合って割と楽しかったんですけど、高3の夏休みに逮捕されてしまって。

 

――何があったんでしょう?

キマノー 海釣りの帰り、巡回中の警察官に職質されたんです。その時カバンの中に魚をさばく用のでっかいナイフが入っていて、のらりくらり適当に答えていたらその場で逮捕。数日間、留置場で臭い飯を食いました。

 厳重注意で済んで家に帰ったんですけど、母は泣き叫んでいるし僕も何をする気もわかなくなって、学校に行く時間になっても起き上がれずにずっと寝てるようになりました。

 当然学校の単位が足りなくなって留年が確定して、担任も同級生も引き止めてくれたんですけど、無理だなと思って高3の9月に退学しました。その頃に、中学校の時から付き合っていた彼女にもついにフラれて、いよいよ全部なくなった感じでした。