『笑っていいとも!』の素人参加コーナーで特異な存在感を放って注目され、『ものまね王座決定戦』でのハイテンションなものまねで人気を確固たるものにした、伝説の女性お笑い芸人・しのざき美知(57歳、2018年に「しのざき見兆」に改名)。

 タモリ、ビートたけし、志村けんに“愛され”、「ものまね女四天王」や「ものまねお笑い四天王」のひとりに数えられたものの、25歳で結婚・引退した。

 2017年に芸能界へ復帰し、すみよしななみ(住吉奈々美)とのユニット「ブギ子とウギ子」で活動する彼女に、『笑っていいとも!』出演の経緯、“いいとも青年隊”メンバーだった野々村真への儚い恋、容姿いじりなどについて、話を聞いた。(全4回の2回目/3回目につづく

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しのざき美知さん。現在は「しのざき見兆」として活動している ©橋本篤/文藝春秋

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友達から「テレビに出たいから面白いこと考えて」と言われて…

――お母さんに溺愛されたことで、誰かを喜ばせたり、支えたい性格になったと。

しのざき美知(以下、しのざき) もうそこは遺伝かもしれないですね。グルグルって丸ごと回るジャングルジムがあったじゃないですか。幼稚園のときなんですけど、私はジャングルジムに登らずに、みんなが乗っているのを回すのが好きで。みんながキャッキャ喜んでいる顔を見るのが好きで回してあげていたことが、すごく記憶にあるんですよ。誰かを喜ばすのが好きなんでしょうね。

――中学校に上がっても、その精神は変わることなく?

しのざき そうですね。いろいろモノマネしたり、楽しいこと、賑やかなことをやっては、クラスのみんなを喜ばせてましたね。

 そうしたら中学校2年生のときかな。友達が「ねえ、みっちゃん。テレビに出たいから、なにか面白いこと考えてよ」って言い出したんですよ。「ああ、いいよ」って言って、「じゃあ、『笑っていいとも!』のオーディション受けたいね」となって。私が出たいんじゃなくて、友達が出たがっているから出たんですよ。

 

――『笑っていいとも!』の素人参加コーナーに出たのは、友達のためだった。

しのざき それでネタを考えてたら、自分をオチに持ってくのが一番面白いことに気づいたんです。「よし、これでやろう」って。

 夏休みに、友達と一緒に新宿のアルタへ行って。オーディションを受けたら、すんなり一発で合格して。それから毎週、ネタを考えて、衣装を揃えては、オーディションに通って、優勝するようになって、グランドチャンピオンになって、視聴者の方々から応援のメッセージが届きまくって。そんな感じです。