オーディション会場で「サインください」と…素人なのに凄まじい人気ぶり
――タモリさんとの対面も嬉しかったのでは。
しのざき あくまで目当ては野々村さんだったんで。すみません。野々村さん以外は全然視野に入っていなかったです。だけど、真さんは私をメチャメチャ警戒してましたけど(笑)。
アルタに着いたら、ずーーーーっと見ていました。真さんを。「ウワ~ッ」となって「ハァア~」って溜め息ばっかり出してましたもん。
すごく優しくて紳士で、「やっぱり、いい方だなあ」と思ってたら、坂上俊恵さんと結婚なさいました。
すみよし 入った事務所って、野々村さんと一緒だったんだよね。
しのざき 事務所の社長さんが、すごく私のことを買ってくださって。よく引っ張ってくださいましたよね。
――“いいともに出ている素人女子”ながらも、人気は凄まじかったようですね。
しのざき オーディション会場で「サインください」って、声を掛けられたんです。一緒に受けてる子かなと振り返ったら、大御所イラストレーターの田村セツコさんだったんです。「好きなんです。サインください」と言ってくださって。「いやいや、そんな者じゃないです」って、恐縮しまくりで。
ほんとに田村セツコさんなのか何度も確認したけど、何度聞いてもほんとに田村セツコさんで。すごい方だから「エーッ」って驚いて。サインなんて書いたことないから、普通に「篠崎美知」ってサインするかないじゃないですか(笑)。テストの答案用紙に書いた名前と変わらないサインを抱いている田村さんを見て、「いいのかな」って。
タモリからは「埼玉のオオサンショウウオ」「珍獣」と呼ばれた
――タモリさんから「埼玉のオオサンショウウオ」「珍獣」と呼ばれていましたが。
しのざき でも「肌キレイだな~」なんて、ものすごく褒めてくれてたんですよ。「生地はいいけど、仕立ての悪い服」とも言われていましたけど(笑)。だけど、それって全然ありがたいことでしたね。なにかっていうと褒めてくれましたし、あったかい方でしたね。
――どういったタイミングで、そうした“いじり”を「チャンスだ」と思えました?
しのざき 中学校の運動会で、いつも徒競走で一番を取っていた女の子がいたんです。その子から「私、今日一番を取れるかどうかわからない。すごく心配だけど、お母さんが『しのざきがいるから大丈夫だよ』だって」と言われたんですよ。
それを聞いて「よっしゃ、私が応援してやる」と思って。校庭に落ちてる木の枝を拾って、ハチマキで留めて。『八つ墓村』スタイルで「ハイヤ~~!」って叫んで、その子を応援しながら走ったんですよ。見事、その子が一番を取って拍手喝采、感動の涙のゴールになって。
そこが、私の原点になってるんです。誰かの喜ぶ顔が見たいという、もともとあった私の行動理念が強固なものになったんですね。そこから、全国のブスの代表になろうとも決意して。

