新型コロナウイルスに世界中が見舞われた2020年。都市への移動を制限する「ロックダウン」の声も上がり、「新しい日常」に大きく揺れる1年になりました。

「ステイホーム」が呼びかけられた2020年を象徴する場面を「移動」で振り返っていきましょう。

1、封鎖された空港

6月の成田空港 ©iStock.com

 新型コロナウイルス感染者が日本国内で初めて確認されたのは1月。そこから感染は拡大し、3月には中国・韓国を皮切りに、欧州各国、エジプト、イラン……と入国制限に踏み切った日本。世界中でも「鎖国状態」が相次ぎました。

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 11月からは中国との間でビジネス関係者などの往来が再開され、12月14日には全日空が4月の緊急事態宣言以降初めて国際線を就航させ、制限が緩和されつつあるものの、航空各社が大きく業績を落とすなど、いまだに爪痕が深く残っています。