就活中の女子大生を言葉巧みに誘い、性的暴行を働いた男。彼は学生のための就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートのグループ会社社員だった。

「就活アプリ」で日常的に女子大生を物色

 12月3日、警視庁に準強制性交等の容疑で逮捕されたのは「リクルートコミュニケーションズ」社員の丸田憲司朗容疑者(30)。

「今年7月22日深夜、20代の女子大生と食事した後、東京・港区内のホテルに連れ込んで乱暴したのです」(社会部記者)

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 女子大生を誘い出した手口は卑劣きわまるものだった。丸田は就職活動中の学生とOBをマッチングさせる「就活アプリ」を駆使し、日常的に女子大生を物色。そのアプリ「OBトーク」では経歴をこう記している。

〈神戸大法学部を卒業して、経営コンサル会社で3年ほど修行し、リクルートに転職。内定先は大手外資系コンサル「PwC」、有名ベンチャーキャピタル「グロービス」、日本一給料が高い企業「キーエンス」――〉

丸田容疑者(就活アプリより)

 広告業界への就職を希望していた女子大生にとって、丸田の経歴は眩しく見えたに違いない。今年6月下旬、二人は都内のカフェで初めて対面。7月上旬にも二人きりで会い、就職活動の話で盛り上がった。当時、女子大生は丸田について、こんな印象を持ったという。

「紳士的な人」

ホテルに連れ込みアルコールの中に薬物を…

 そして三度目に会った際、「就活用PR動画の作成を手伝うから打ち合わせをしよう」と誘った丸田。

 自分を信頼する女子大生をホテルに連れ込むと、アルコールの中に睡眠作用がある薬物を混ぜて飲ませ、心神喪失状態にした。そこで性的暴行を加え、写真や動画まで撮影したのだ。

 だが、丸田の話は嘘で塗り固められていた。出身大学は関西の私立・甲南大で、勤務先はリクルートのグループ会社。自宅も青山付近と記していたが、実際は四ツ谷駅にほど近い家賃約16万円のワンルームのデザイナーズマンションだった。