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嵐、NiziU、鬼滅の刃…だけじゃない! 2020年の紅白は“必見ポイント”がありすぎて大変だ

2020/12/30
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 水森かおりは昨年、一昨年とイリュージョンに挑戦していたが、私はスルスルと伸びる衣装の彼女が大好きだった。ビルの3階建てくらいの高さから、柔らかい笑顔と歌声を放つその様子は女神。伸びる衣装はソーシャルディスタンスという点でも最適な演出だと思うので、今回はイリュージョンよりそちらを期待したい。が、とにかく誰か、彼女に演出のハードルを毎年上げていかなくていいと伝えてほしい。彼女のご当地ソングは日本の宝。「瀬戸内小豆島」もドラマティックな名曲。楽しみだ。

水森かおり ©文藝春秋

 様々なコラボを包容力満点に引き受ける天童よしみと山内惠介も素晴らしい。天童よしみは今年Snow Manの腹筋太鼓でコラボの予定だった。筋肉体操ではなく腹筋太鼓。「あんたの花道」の世界観とバッチリ合っている。これはものすごく見たい……! どうなるのだろう。続報を待つ。……そして待っていたら続報が入ってきた。少年忍者が代役で腹筋太鼓担当!

桑田佳祐が紡ぐ「影ボス」的楽曲

 そして今年の「影ボス」的楽曲、坂本冬美の「ブッダのように私は死んだ」。約1か月半で再生回数100万回を突破したMVも話題になっており、桑田佳祐が紡ぐ苦悩に満ちた世界観はエロスとサスペンス満点。男と女の業深き歌詞を噛みしめるように歌う冬美様のステージは必見だ。彼女の王道演歌が好きな老齢の母がどう反応するかもちょっと楽しみである。

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【動画】坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」MV
 

 生きていく強さとやさしさを歌う歌姫がズラリ揃った紅組、個性豊かなキャラクターとアットホームな温かさ溢れる白組。そのぶつかり合いから生まれる美しい輝きを、大トリのMISIAがドカッと倍にして開放する(昨年の「レインボー革命」は素晴らしかった!)、そんな紅白を勝手にイメージしている。

 三密回避など制約が多いが、だからこそ例年にはない、生きる力溢れるパフォーマンスが生まれる予感も。NHKホールの魔物がどんな奇跡を見せてくれるのか楽しみだ。

嵐、NiziU、鬼滅の刃…だけじゃない! 2020年の紅白は“必見ポイント”がありすぎて大変だ

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