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嵐、NiziU、鬼滅の刃…だけじゃない! 2020年の紅白は“必見ポイント”がありすぎて大変だ

2020/12/30
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 2020年は本当に長かった。AI美空ひばりにどよめいた昨年の紅白が5年前くらいに思えてしまう。凄まじい1年がやっと終わる。やっと終わるぞ2020年!

 そしていよいよ明日に迫ってきた第71回紅白歌合戦。出演者は決まったが、まだまだ追加や変更のニュースが続々届き、心のザワツキが止まらない。

 審査員にチコちゃんが入っているし、松任谷由実が「一筋縄な出方はしない」と予告してくるし、YOSHIKIは相変わらずグローバルでQUEENやサラ・ブライトマンに声かけてくれるし、リモートで北島三郎さんが出演してくれるし、かと思えばエエッ、Snow Man出演断念なのか……、などなど戸惑いと喜びと悲しさが一気に押し寄せ大変である。

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 そして今年、カバーアルバム「ROMANCE」が大ヒットしている宮本浩次の名がまだ無い。ギリギリで発表来るか。来てほしい!……と待ちわびたが来なかった! ガーン……。

今年の目玉はなんといっても嵐!

 さて、見どころは多々あれど、今回の紅白の目玉はなんといっても嵐だろう。生配信ライブが決定しており、中継での出演となりそうだ。紅白側は思惑が外れたかもしれないが、いやいや結果これで良かった。出場歌手の1グループとして嵐の楽曲を聴ける。なんと公平。紅白にも嵐にも、このニュートラルなバランスは好感しかない。

嵐 ©文藝春秋

 白組の司会は大泉洋、トリは福山雅治となったが、この人選はネットのコメント欄を見ても、おおむね好意的な意見で埋まっている。

 まず司会の大泉洋。「日本一愛されるボヤキ」な彼のトークスキルは誰もが認めるところ。彼がイジると、その人や作品に不思議な親しみが生まれるのだ。彼なら、初出場と大御所の間を自由自在に渡り歩き、紅白を盛り上げてくれるだろう。

 また、近年とんと薄らいでいた紅と白の「合戦」モードを、大泉が掘り返してくれる期待もしている。「紅には負けませんよ」という大泉の挑発を、紅組の二階堂ふみがドSな微笑みで軽く受け流すシーンがものすごく見たい。また、大泉とは違ったタイプの「人たらし」である総合司会の内村光良との化学反応が全く想像できないのも面白い。司会の三人には、ここ数年の紅白のなかでも一番ワクワクしている。

福山雅治がNHKホールに降臨

 そして福山雅治。満を持してのNHKホール降臨である。昨年の紅白で、内村演じる三津谷寛治から「あなたいつもパシフィコからですね。NHKがお嫌いですか!」とツッコまれた際、「いや、あの、来年の話をしてもいいんですか」と返していた。結局来年の話はせずそこで終わったが、あの時点で今年はホールに来ると予感していた人も多かったのでは。

福山雅治 ©getty

 白組トリの歌唱「家族になろうよ」が楽しみなのはもちろんだが、ぜひ他の歌手の応援にも加わってほしい。他の出演者に交じりはしゃぐ福山が見たい!