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2021/01/01

 コロナ禍で無観客でのラストライブとなったわけだが、結果的には多くのファンが嵐の姿を観ることができたわけだ。そのうえ、多くの観客が2200円のパンフレットをはじめ、うちわ、ポスター、クリアファイル、Tシャツ、バッグなど何かしらの記念グッズを買っていると思われる。

「嵐のコンサート売り上げに関しては、却ってコロナ禍が追い風になりました。2020年11月3日に開催したライブ『ARASHI アラフェス2020』も無観客でのライブ配信となりましたが、約500万人が視聴して300億円近い売り上げがあったとみられます。当初は5月に国立競技場に2日間で16万人を動員して20億円を売り上げる予定でしたが、それとは比べようがないくらいの巨額を稼ぎ出したわけです」(スポーツ紙芸能デスク)

ラストイヤーで苦戦を強いられたあのビジネス

 一方で少々苦戦を強いられたのが音楽ソフトの売り上げだ。

「7月29日に発売したCD『カイト』は130万枚超と、嵐として初の100万枚超えのミリオンヒットとなりました。20周年記念ツアーの最終公演を収録し、9月30日にDVDとブルーレイで発売された『ARASHI Anniversary Tour 5×20』は80億円以上の売り上げ。11月3日発売のラストアルバム『This is 嵐』は80万枚を突破しました。

2020年7月にリリースされた「カイト」

 2020年の音楽ソフトの売り上げは150億円近くになっています。すごい数字ですが、実は2019年の音楽ソフトの売り上げは200億円を超えていた。ラストイヤーにもかかわらず、3割近く減少したのです」(テレビ関係者)

 この苦戦にはコロナ禍も少なからず影響しているだろう。思うように制作や宣伝ができなかったという状況もあったかもしれない。しかし、この売り上げの減少をカバーしているのが、ネット配信のコンテンツビジネスだ。

「2019年8月に開設された嵐の公式YouTubeには2020年末で310万人超が登録し、累計4億4000万回以上視聴されています。仮に1回視聴で広告収入などが1円とすると4億円の売り上げになる。ツイッターやインスタグラムも利益を生んでいます。ネット配信は海を越えて、中国の14億人市場をターゲットにすることができますから、究極の“薄利多売”で利益を生んでいます」(スポーツ紙記者)

 コロナ禍でのライブ配信成功には、かねてから進めていたこうしたネット進出も影響していただろう。

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