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■11月27日(金)ザ・プリンス 京都宝ヶ池(京都市左京区)

https://www.princehotels.co.jp/kyoto/

 

 同じブランドでもホテルによる差を知ることはホテル評論家として大切にしているが、今月は偶然にも異なるサブブランドのプリンスホテルを3軒取材できた。それぞれ個性的であるが、やはりフラッグシップ的なアッパーブランドはホテルとしての格式を感じる。グランドプリンスからザ・プリンスへリブランド、同時にオートグラフ コレクションへも加盟したホテルへ。

 

 向かいには国際会館という立地だけにMICE等の取り込みという点からも、オートグラフ コレクションへの加盟は功を奏すか否か。早速、「これは外国人にフックするなぁ~」と感じる敷地内の日本庭園を散策。秋の深くも凜とした空気に深呼吸しつつ、茶寮の紅葉を目の当たりにした瞬間、「おぉ~秋の京都にいるぞ」と自宅からワープした感覚になった。

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■11月29日(日)湯の山 素粋居(三重県菰野町)

https://sosuikyo.com/

 

 全て異なるコンセプトである12棟の離れで構成された宿。離れに車を横付けできチェックインも客室なので、パブリックスペースを一切経ることなく、大袈裟にいうと自宅玄関から宿の客室へダイレクトアクセスできるプライベート感が嬉しい。全離れに客室露天風呂が付いている。

 

 ディナーは断然「焱(HINOMORI)」がオススメ。薪や炭の匂いと共に荘厳な雰囲気に包まれたダイニング。数少ないゲストが囲む巨大なアイランドはまさにステージだ。ドクターコートに身を包む料理人に矜持を感じる。薪や炭などの直火を使った料理は、炎が消えて熾火になる瞬間の素材を芯からじっくりと熱する薪火や炭火で調理がなされる。

■12月03日(木)ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(沖縄県石垣市)

https://www.anaintercontinental-ishigaki.jp/ja/

 

 新たに誕生したクラブインターコンチネンタルの肝いりが“1棟まるごとクラブインターコンチネンタル”だ。棟へのアクセス権が専用キーゆえに、建物にいるゲストは全てクラブインターコンチネンタルのゲスト。そのためラグジュアリー感満点のクラブラウンジもいい意味で特別感がない=滞在全般にラグジュアリー訴求、シームレスでストレスフリーもテーマだ。

 

 全客室バルコニー付きオーシャンビュー(プレミアムガーデンルーム5室を除く)。分かりやすいスイッチ表示やテーブルの高さとソファのバランスなど、ポイントポイントでゲスト目線と使い勝手の良さを押さえている。ラウンジ朝食は、たっぷりの野菜やフルーツが嬉しいプリフィックススタイルで、メインはいろいろセレクトできる。和食はおにぎりと豚汁というたまらないセットだ。