ジャニーズ史上に残る40代の“伝説のJr.”
期限なく“CDデビュー候補”を続け、社会人になるきっかけを失うことはある意味残酷でもある。だが、2019年7月に亡くなったジャニー喜多川氏は引き際を本人に任せていたという。
「ジャニーさんは、レッスンやバックダンサーの仕事に来たJr.たちに『これでご飯食べてから帰りな』と封筒から1万円札を出して手渡すのが恒例でした。ほかのバイトでレッスンに来られない子がいないように、そしてステージのギャラだけではなく多少のお小遣いになるようにというジャニーさんなりの配慮でした。でも、それをできる人はもういません」(同前)
現在、確認できる現役Jr.の最年長は、不祥事で解散した元「宇宙Six」のメンバー江田剛(33)だ。過去には、2018年に45歳で退所した佐野瑞樹(47)が「初の40代Jr.」としてファンの間で話題になったこともある。佐野は光GENJI・SMAP・V6・KinKi Kidsのバックダンサーを務めた“伝説のJr.”だ。
デビュー年齢も高齢化しており、昨年1月にデビューした「Snow Man」と「Six TONES」においてはデビュー時の平均年齢が24.7歳と23.6歳だった。
デビュー当時から「おじさんキャラ」だった城島茂
「ジャニーさんは自ら作ったアイドル帝国を担う人材の育成のために、多くの若者をJr.として面倒を見てきました。一方でデビューには慎重で、業界トップの審美眼で見極めた少数精鋭のメンバーを選りすぐっていました。そのため上が詰まって、どんどんJr.が増大してしまったんです。
結果、Snow Man深澤辰哉は27歳で、A.B.C-Z五関晃一は26歳でのデビューとなった。SMAPのデビュー時平均年齢が17.5歳だったことを考えると、もうすっかりオトナの年齢。本人たちもデビューするまでは相当不安だったと思いますよ」(スポーツ紙芸能デスク)
だが、ここまでのジャニーズの歴史を見ると、“オトナデビュー”が功を奏したことも多いのだという。例えば1994年夏にデビューしたTOKIOのリーダー城島茂(50)のデビューは23歳10カ月だ。当時から「おじさんキャラ」だった。