1月16日、ジャニーズ事務所が発表したのは、「ジャニーズJr.制度改定に関するご報告」。ジャニーズJr.に “定年制度”を導入するというものだった。
《満22歳到達後の最初の3月31日までに、ジャニーズJr.としての活動継続についてジャニーズ事務所との合意に至らない場合は、ジャニーズJr.の活動としては同日をもちまして終了とさせていただくことといたします》
“定年制度”に焦ったのはハタチ前後のJr.たち
「コロナ禍でのこの1年、ジャニーズもコンサートや舞台がほとんど出来ませんでした。ドル箱の嵐は活動休止となり、天下のジャニーズ事務所とはいえ“収入”が明らかに落ちたのです。いつまでも多くのJr.の面倒を見られるとは限らない。この発表に、ジャニーズ事務所の体力問題も絡んでいるのは確かです」(事務所関係者)
突然タイムリミットを突き付けられたジャニーズJr.らは動揺を隠せないでいるようだ。前出の事務所関係者はこうも語る。
「発表に焦ったのは現在ハタチ前後のJr.たちです。『あと2年でデビューが決まらなきゃダメなのか』と現実を目の前に突き付けられた。いまは大学に進学しているJr.も多いのですが、彼らも『就活とデビューと両天秤で狙うのはきつい』と嘆いています。
現役中・高校生Jr.の間でも意識の変化がある。進学を考えていなかったコたちが、『やっぱり大学まで行っておいたほうがいいんじゃないか』と話し合っていました。デビューできなかった場合、社会に出るには大学に行っておいたほうが有利なのでは……と。いずれにせよ、真剣に将来を考える火付けになったのはよかったんじゃないかと思っています」
ジャニーズJr.を“卒業”するには?
現在、ジャニーズJr.は関東関西あわせて約200人いるとされる。なかにはユニットを組んで活動をしている有名なジャニーズJr.もいるが、多くがまだ無名の若者たちだ。
「ジャニーズJr.を“卒業”するには、CDデビューをすることが必要です。または風間俊介や生田斗真のように数多くの映画やドラマに出演し、俳優として確固たる地位を築けばそれも卒業です。しかし卒業できるか否かは、長らく亡くなったジャニー喜多川さんの匙加減次第だった。グループの結成もCDデビューも、ジャニーさんがすべて差配していましたから。
そのため、いつかジャニーさんのお眼鏡に適うのではないかと期待を捨てきれないJr.たちが、レッスンに通ったり舞台に出たりを続けているうちに30代になってしまう、ということも珍しい話ではありませんでした」(同前)