《「1つだけ聞いてみよう。あの日ドラッグに酩酊してダラダラとヨダレを垂らしていた女優は誰だったのか? その誰かのせいで、ヨクサム交番の警官XXXとXXXがクラブに立ち入ることもできなかった。あの日の超VIPだった君は、全てを見たんじゃないか? ヒョヨン。あの日ドラッグに酔っていた女優が、HなのかGなのか》
1月13日、こんなハングルのコメントがインスタグラムに投稿された。
「そろそろ吐け。後がないぞ」
コメントの主は、韓国芸能界を揺るがし続けている「クラブ・バーニングサン事件」を最初に告発したキム・サンギョ氏(30)。K-POPのMVの美術監督などを務めている人物だ。
彼が文中で呼びかけているヒョヨン(31)は、日本でも一世を風靡したK-POP女性グループ少女時代のメンバー。投稿には「DJ少女時代ヒョヨン」のキャプションとともに、バーニングサンと思われるクラブのDJブースに立つ彼女の写真が添えられていた。
コメントはさらにこう続く。「君たちは、あの日クラブでラリって私を暴行したのが、V.Iの友だちのジャンキーだと知らないのか。もうそろそろ吐け。後がないぞ」。
中心人物の「BIGBANG」元メンバーは……
暴行、レイプドラッグ、性接待、盗撮、わいせつ物流布、性的暴行、横領、脱税、違法賭博、そして警察との癒着――。
ソウルの華やかな新興エリア・江南で人気を博したクラブ・バーニングサンを火種に、こうした数々の疑惑が噴出し始めたのは2018年12月のことだ。とりわけ大勢の著名な男性K-POPアイドルらが関わっていたことで、韓国では「芸能界最悪のスキャンダル」(朝鮮日報2019年3月12日)と騒がれた。
その中心人物とされたのが、バーニングサンの取締役を務めていたV.Iことイ・スンヒョン(30)。K-POP最高の人気を謳歌した男性グループBIGBANGの元メンバーだ。