J. Y. Parkが日本市場を席巻する陰で…
正式デビューを飾ったNiziUの快進撃が続いている。2020年12月2日発売のシングル「Step and a step」は、女性アーティストとして初週売上げ歴代2位を記録。あたかもプロデューサーJ.Y.Park氏(49)の高笑いが聞こえてくるような勢いだ。
その一方で明暗を分けたのが、J.Y.Park氏と並び称されてきたK-POP界の大物プロデューサーであるヤン・ヒョンソク氏(50)。同月7日、ソウル地検はヤン氏に対する1500万ウォン(約140万円)の罰金刑が確定したことを発表した。容疑は、海外での賭博。韓国では国内はもちろん、海外であっても一定の要件にしたがって賭博が犯罪となる。ヤン氏は米ラスベガスのカジノに通い、計33万5460ドル(約3470万円)相当のギャンブルを行った罪に問われていた。
韓国芸能界における“史上最悪のスキャンダル”
J. Y. Park氏と同じく自身もかつてパフォーマーだったヤン氏は、1998年に音楽事務所YGエンターテインメント(以下YG)を設立。“代表プロデューサー”としてK-POP界をリードするトップスターを次々と輩出し、J.Y.Park氏のJYPエンターテインメント(以下JYP)と人気を競い合った。例えばK-POPの女性グループというと日本ではJYPのTWICEが筆頭だが、欧米での人気はYGのBLACKPINKが優っている。
しかしヤン氏は2019年6月、YGの「全ての職責と業務」から降りると発表。同社株式の17.32%を保有する大株主として影響力を維持しているものの、形式上はプロデューサー業も完全に引退した形だ。
引退の前兆となったのは、YGの看板スターである男性グループBIGBANGの元メンバーを巡る不祥事。韓国で“芸能界最悪のスキャンダル”(朝鮮日報2019年3月12日)とまで騒がれた“バーニング・サン事件”がそれだ。