白石からDMが届いた
華菜は、「安楽死」に関心があった。そのため、「精神疾患では安楽死ができない」などとツイートをすると、2017年10月2日午前10時ごろ、白石からDMが届く。7人目の被害者、埼玉県の女子高生(当時17)を殺害したのは9月30日だったことを考えると、その数日後のことになる。
首吊り士 スイスの安楽死団体にメールを送って問い合わせた事があるのですが、スイスの地元民ですと精神病でも認められる事があるが、他国からの場合、問題を避ける為にも精神病だと受けないそうです。
華菜 そうなんですね。スイス国籍ほしい(笑)でも、今後法改正がいちばん期待できるのはスイスてことですかねー。
首吊り士 私もほしいです笑 スイスが一番ですね
華菜 首吊りもやりましたが、あー走馬灯ってこんな感じかーって気持ちよかったです。ほどけて助かってしまいましたが、ほどけないように上手にやればけこう良さそうと思いました
首吊り士 私は走馬灯さえなく、本当に寝落ちでした笑
白石に殺されてもよかった
華菜が最初に自殺を考えたのは小学5年生の頃。母親から暴行を受け続けたものの、それを見ていた父親は黙ったままだった。母親は進学にも過剰に口を出し、「東大以外は大学ではない」と言い続けた。期待に沿うため、勉強し、成績もよかった。
小学校でいじめがあっても、巻き込まれないように傍観者でいたが、中学では「死にたい」という感情を抱く。
「中学生のとき、いじめ自殺の報道が多くなり、自分の生い立ちを振り返り、自殺をしたい気持ちが再燃したんです。屋上に上って、自殺を考えたこともありました」
大学生になると、死にたい感情を抑えるため、過量服薬を繰り返すようになった。救急搬送されたこともある。その後、大学を卒業しても環境に恵まれなかった。公務員になったが、職場ではセクハラがあり、休職した。
また、結婚生活ではDVがあった。離婚の話にエネルギーを費やすことになったが、「離婚よりも、自殺をしたほうが楽」と考えるようになった。この頃、白石とツイッターでつながった。ただし、やりとりは途中で途絶えた。この頃、華菜は精神科に入院していたこともあり、スムーズな連絡ができなかったことが原因のようだ。