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《五輪開催で恥をかく日本》「妻に怒られまして…」森喜朗会長の“恐妻家しぐさ”にみえる身内至上主義の“マフィア感”

2021/02/11

 森喜朗の性差別。

 あの発言が報道されて批判が集まると、森は毎日新聞の記者にこう述べた。

「昨夜、女房にさんざん怒られた。『またあなた、大変なことを言ったのね。女性を敵にしてしまって、私はまたつらい思いをしなければならない』と言われてしまった。今朝は娘にも孫娘にもしかられた」(2月4日)

森喜朗氏 ©️AFLO

 ああ、またいつものやつか。「女房に叱られちゃいました、テヘへ」というアレ。いわゆる恐妻家しぐさ。

 叱られたアピールを順調にした森喜朗だが、この日の午後におこなった「謝罪」会見では記者の追及に逆ギレ。何もわかっていないことを見せつけてしまった。

「自分を応援する女性もいるんだ」というアピールまで

 緊急事態に石川県の地元紙「北國新聞」は動いた。すぐさま森にインタビュー。会見では辞任をきっぱり否定したが一時は辞める気だったという森の「本心」を翌日掲載した。この『五輪組織委・森会長 本心語る 遠藤、武藤氏ら説得で翻意』(2月5日)という記事が読みどころ満載だったので紹介したい。地元の人だけ読むのはもったいない。

 まず森が「辞める腹を決めたよ」と辞意を伝えると遠藤利明会長代行、武藤敏郎事務総長らが「会長、いけません」と翻意を促したという。 さらに「女性職員から励ましの手紙をもらい」と続く。女性職員? 励まし?

 そのあとも森喜朗の言い分が続く。気になるものを並べてみる。

・朝、長女と孫からしかられた

 

・女房には辞めるよと言って家を出てきた

 

・組織委員会の幹部や女性職員から止められた

 やたらと「女性」が出てくるのだ。辞任するのを「女性職員から止められた」と言うが、「職員から止められた」という表現ではマズいのか。「女性職員」としなきゃダメなのか?

 つまり自分を応援する女性もいるんだというアピールなのだ。今度は一転して女性を利用している。姑息だ。