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 きょう10月3日は、女優の石田ゆり子の誕生日である。デビューはちょうど30年前の1987年、17歳のときに全日空の沖縄キャンペーンに出演したのが初仕事だった。きっかけはスカウト。事務所に入った際、これから芸能界で何をやりたいかと訊かれ、女優業をやりたいと答えたという。理由は、当時大好きだった真田広之に会いたかったからだと、最近、星野源との4回にわたる対談で語っていた(『AERA』2017年8月14・21日号)。星野とは、昨年の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)に続き、この夏にWOWOWプライムで放送された連続ドラマ『プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~』でも共演している。

『逃げ恥』への出演は、石田をそれまで知らなかったような若い世代も含め、彼女があらためて注目されるきっかけとなった。最近では雑誌やウェブで、48歳となるいまも若さを保つ石田をとりあげた記事も目立つ。もっとも、当人はアンチ・エイジングに否定的で、「ドラマに出ている自分の顔にある、シミや皺も素敵な年輪」「太ったり、年をとることは劣化ではない」と語っているという。そのため、同世代の女性層からも絶大な支持を得ているようだ(『FLASH』2017年8月15日号)。

 インスタグラムで石田が発信している愛犬や愛猫の画像・コメントも人気だ。前出の対談では、星野源から、いま飼っているペットの数を訊かれ、『プラージュ』の撮影中に猫が1匹死んでしまったことを打ち明けていた。愛猫の死について彼女は共演者にも一切話していなかったらしい。これを受けて星野は、「ゆり子さんみたいに、ずっと一緒にいた猫が亡くなってしまったことを、まわりに言わないっていうのもなかなかできないと思う」と、けっして自分を主張しようとしない石田を讃えた(『AERA』2017年9月4日号)。このあたりが、いま、彼女が人気を集める最大の理由かもしれない。今月23日からは、フジテレビの月9ドラマ『民衆の敵 ~世の中、おかしくないですか!?~』にも出演する予定である。

『逃げ恥』では百合ちゃんを演じた ©時事通信社