2人とも司会をする上で、チームプレイを重視していることがうかがえる。思えば、彼らの番組は昔から現在にいたるまで、チームで笑いを取ったり感動をもたらそうとする点で一貫している。昨年の紅白での内村の総合司会も好評だったが、それも、無観客のなかで紅白両組の司会者(二階堂ふみ・大泉洋)と見せた連携プレイによるところが大きいはずだ。そこには、学生時代からの出川たちとの活動で培われた部分も多分にあるような気がする。
『充電させてもらえませんか?』は60歳までやりたい
出川は2017年のインタビューで、『充電させてもらえませんか?』を60歳までやりたいと語っていた。《おじいちゃんになってもバイク乗ってたらカッコいいと思うんですよ》というのがその理由だ(※9)。
ウッチャンナンチャンにとっても現状は、若い頃には予想していなかったところがあるようだ。2012年、2人が久々に顔をそろえた対談で、南原が《最近の内村は、エアコンの効いたスタジオで人のVTR見ながら『キュー!』とかいって、半隠居だろ!?》とからかえば、内村は《(笑)。南原こそ、20代のころは、まさか自分が将来、お昼の帯番組やるとは思ってなかったでしょ》と返した(※5)。
果たして彼らはこれからどんな60歳になるのだろうか。できれば、再び一緒にコントをするところを見たいところである。
※1 『テレビブロス』2017年12月16日号
※2 内村光良・南原清隆『未・知・子 ウッチャンナンチャンの愛と謎の告白手記』(集英社、1990年)
※3 『クイック・ジャパン』Vol.88(太田出版、2010年)
※4 『週刊文春』2000年12月21日号
※5 『ザテレビジョン』2012年10月12日号
※6 『クイック・ジャパン』Vol.125(太田出版、2016年)
※7 『THE21』2011年5月号
※8 『サンデー毎日』2016年10月2日号
※9 『ザテレビジョン』2017年7月21日号