ステイホーム生活で、『あつ森』などゲームが社会現象にもなった2020年。例年「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を開催している雑誌『CONTINUE』編集長の林和弘氏に、そんな2020年の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー BEST&超クソゲー」について聞いた。(全2回の2回目/#1を読む)
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「マッチングアプリで知り合った椅子を相手に腰を振りまくる」ヤバいゲーム
――続いて「超クソゲー」部門の第1位なんですけど……これは何ですか?(苦笑)
林 『Chair F*cking Simulator』。ちなみに「*」は伏字です。「文春オンライン」さんのガイドラインはわからないですけど、まあ、言っちゃうと「フ●ック」ですね。プレイヤーが椅子をフ●ックしまくるゲームです。
――なんですか、それは(苦笑)。
林 主人公は劇画オバQみたいな怪物なんですけど、その怪物がマッチングアプリで知り合った椅子を相手に腰を振りまくるんです。椅子にも様々バリエーションがあって、普通のデスクチェアもあれば重役椅子、パイロットの操縦席、あとは電気椅子なんかもあって。
――電気椅子!?(驚)
林 電気椅子だとフ●ック中に電気が流れたりするんですよ。それで、だいたいプレイ後には「早い」だの「遅い」だのって椅子から英語で罵倒されるという。
――スミマセン、それってプレイして楽しいんですか?
林 うーん、どうなんでしょう(苦笑)。ただ、このゲームを見た瞬間、死ぬほど笑ったんですよ、僕。
このゲームは家庭用ではなくて、いわゆるPCゲームを配信している「Steam」っていうサイトでダウンロード可能なんです。価格は205円(2021年2月現在)。205円でこれほど笑えるんだから、『CONTINUE』として全力でオススメします! ということじゃないですかね。間違っても「ベストゲーム」ではないんですけど「絶対に買って後悔はさせません!」「僕たちを信じてプレイしてみてください!」という特筆すべき1本として「超クソゲー」部門の第1位になりました。
「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」史上に残る1本は?
――「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」は2020年で20周年を迎えたわけですけど、歴代ランキングの中で「ベストゲーム」「超クソゲー」を含めて1本だけ選ぶとすると何になりますかね?