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「マッチングアプリで出会った椅子に腰を振りまくる」「三角コーンを振り回す“木村拓哉”」突き抜けすぎた奇跡のゲーム

「ゲーム・オブ・ザ・イヤー2020 BEST&超クソゲー」#2

2021/02/22

 うーん、それは、なかなか悩ましいですねえ……。『Grand Theft Auto:Vice City』はロックスター・ゲームスとの出会いを含めて雑誌にとってエポックでしたし、もしも本当に「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」の結果がロックスターの背中を押したのであれば、それは日本のゲーム史を変えた、とも言えますからね。

 あと『メタルウルフカオス』は『サイバーパンク』と同じ意味で「Xboxの最後を華々しく飾ったタイトル」だと思いますし。ちなみに『メタルウルフカオス』の主人公はアメリカ大統領なんですよ。副大統領の陰謀に巻き込まれて失脚したアメリカ大統領がホワイトハウスの地下に隠してあった大統領専用パワードスーツに乗って逆襲するんです。「これが大統領魂だー!!」って叫びながら(笑)。

――ある意味、時代を先取りしすぎてますね(笑)。

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アジアの大スター“木村拓哉”、コンビニの前でチンピラに飛び蹴り!!

 「超クソゲー」も『THE 落武者』を筆頭に毎年、奇跡のタイトル揃いだからなあ……。あ、そうだ、長い「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」史上で1本だけ「ベストゲーム」でも「超クソゲー」でもない形で第1位になったタイトルがあるんですよ。2018年に発売された『JUDGE EYES:死神の遺言』なんですけど。

JUDGE EYES:死神の遺言

 

――木村拓哉さんが主人公キャラとして登場しているゲームですよね。

 プレイヤーはCGの木村拓哉さんを操作することになるんですけど、コンビニの前でチンピラに飛び蹴りを食らわせたり、工事現場のコーンを振り回して暴れまくったりするんですよ、木村拓哉さんが(笑)。