“オシャレ番長”215系「湘南ライナー」廃止、特急湘南が爆誕
神奈川県から都心への通勤の足として重宝されていた、「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」も廃止される。これらは185系と215系で運行されていた。
215系は、オール2階建てという珍しい車両。真っ白な顔を持ち、シルバーのステンレスボディにあずき色のモダンな扉が映える。コンセプトは「ジェントル&ノーブル」で、1992年にはグッドデザイン賞を受賞した。
JR東日本にこんなスタイリッシュな車両があったのかと感動すら覚え、ファッションにうるさい女性でも、納得いく車両だろう。そんな215系が定期運用を終了したら、オシャレ番長たる称号を引き継げる車両はあるのだろうか……。
廃止される「湘南ライナー」の代わりに、今春から特急「湘南」(東京・新宿~小田原間)が誕生する。運用は、E257系車両だ。「湘南」という、男女の恋物語が生まれそうな風そよぐ特急で、ぜひとも活躍してほしい。
コロナ禍で迎えるダイヤ改正というイベント
ダイヤ改正は鉄道ファンにとって非常に重要なイベントだ。新しい列車を歓迎したい気持ちと、引退する列車を見送る寂しい気持ち。この2つの感情が胸の中を駆け巡る。
さて今回のダイヤ改正ではさらに、おさえておきたいポイントとして、終電の繰り上げがある。鉄道各社は、緊急事態宣言の発出に伴い一時的に終電時刻の繰り上げをしているが、今回の改正でも終電時間を繰り上げたダイヤを組んでいる。
各社はコロナ終息後も、客足が100%戻ることがないと予測を立てており、新しい生活様式に応じたダイヤ組みとなっている。夜間作業時間の確保も理由の1つに挙げられている。まさに2021年らしいダイヤ改正となりそうだ。