結婚相手は「基本的にあまり理想を描いて考えることはしません」
そしてご自身の結婚については、先述の初めての記者会見で「遅くない方がよいとは思いますが、いついつまでにと申し上げてしまいますと皇太子殿下のようなことになると思いますので」とユーモアを交えてお答えになったが、年齢を重ねられるたびに結婚にまつわる質問は繰り返され、1996年9月、ブルガリア・チェコ公式訪問を前にした記者会見で「これからはこうした質問については答えを控えたく思っております」と述べられた。
「基本的にあまり理想を描いて考えることはしません」(1996年4月、27歳の誕生日に際しての文書回答)
「私にとってもこの先の長い将来にかかわる事柄ですので、事を急ぐだけでなく大切に考えたいと思っております」(1997年4月、28歳の誕生日に際しての文書回答)
「しばらくぶりに(黒田慶樹さんと)お会いして、とても温かな笑顔で人々の中に入っておられる姿が心に残り、またお話も楽しくいたしました。それからは、主に秋篠宮邸でお会いすることが多くございましたが、少しずつお話を重ねていく中で、だんだんと自然に結婚についての意識が深まってまいりまして、今年に入って大体の意思を固めました」(2004年12月30日、ご婚約内定にあたっての記者会見)
紀宮さまは、2005年11月に秋篠宮さまの学習院時代のご友人であった黒田慶樹さんとご結婚。今は都内のマンションで日常を送り、2017年からは伊勢神宮祭主を務める。スーパーで買い物に出かける際も、「カジュアルな装いながら、オーラというか気品が感じられます」と見かけたことのある人が話していた。にわかに持ち上がった政府による「皇女」制度の創設検討について、どうご覧になっているだろうか。