最近『その女、ジルバ』の草笛光子さんなどでも話題のグレイヘア。自粛期間中に白髪染めをしに行けず、伸びきった白髪を見て「いっそ白髪染めはやめて、グレイヘアにしようか」と考えている方もいるかと思います。 

 今回は、ステキな大人のグレイヘアになるにはどうしたらいいのかについて、心構えとポイントを解説します。 

 尚、今回は女性を例に解説しています。男性は白髪に対する抵抗が少なく「大人の渋み」が演出しやすいのに対して、女性の方がグレイヘアにする際の見た目の変化が大きく、押さえるべきポイントが多いためです。 

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グレイヘアは「何もしなくていい」ヘアスタイルではない 

 昨今、グレイヘアはステキな大人像として定着しました。 

「白髪染めはもうしない、ありのままの自分を受け入れる」 

 これは『美魔女』ブームのカウンターカルチャーだと感じています。キレイでいたいけれど、なにも自分の娘と姉妹に見られたいわけではない。歳相応の美しさを体現したい。 

 ですがグレイヘアは「ありのままの自分」であっても、「無精な私が何もしなくていい」ヘアスタイルではありません。 

 何もしないでいると「最近、急に老け込んだ人」になってしまい、周りから心配されてしまいます。また、自分が納得した上でグレイヘアにしていても、見た目が1世代上に見られやすくなります。 

(筆者提供)

 これには、昔よりも「見た目年齢」と「実年齢」に差が生まれている、という側面もあるでしょう。ファッションやメイクの進化もあり、40代、50代を迎えても、実年齢より若々しく見えるステキな大人が増えました。 

 極端にいうと、60代の方は今までの50代に見えて、50代の方が今までの40代に見えている。よって、40代でグレイヘアにすると、周りの40代に比べ年齢差があるように見えやすくなってしまうのです。