では、グレイヘアの有名人はなにが違うのか?
メディアで活躍されているタレントや有名人たちのグレイヘアは、お顔が端正だからステキに見えている、だけではありません。彼女たちのグレイヘアには共通点があります。
一つ目は、グレイヘアであっても、加齢による薄毛を感じさせないよう、トップのボリュームをキープしていることです。
彼女たちが皆、元々の毛量が多くて、年齢を重ねてもフサフサなわけではないと思います。薄毛の問題を抱えていても、そう見せないように工夫しているのです。
髪の毛は年齢と共に一本一本が細くなっていくので、ハリ、コシがなくなり、毛量が少なくなっていきます。すると、トップ(頭皮)が透けて見えるほどボリュームが失われるため、悩みの種になりがちです。
グレイヘアの芸能人たちは、まとめ髪やアップスタイルにするなどして、トップのボリューム感を作っています。特に草笛光子さんのようなクラシカルなスタイルは、後ろに流すブローによってボリューム感が出るので、多くの方に好まれています。
白髪のパサパサ問題をどうする?
二つ目は白髪をパサパサさせず、しっとりさせていることです。
白髪は黒髪に比べてウェーブが強いため、パサパサしやすい特性があります。 これは、どういうことでしょうか。
髪の毛の艶は、光の反射によって起きます。真っ直ぐ(平ら)な髪は真っ直ぐに光を反射するため、艶っぽく見えますが、ウェーブがある髪は光が乱反射するため、艶っぽく見えにくいのです。また白色より黒色のほうが光を強調しやすいため、白髪では黒髪ストレートのような艶は再現できません。
ウェーブは髪が長くなるほど存在感を増すため、ロングになるほどパサパサ感が強調されます。パサパサした髪は清潔感に欠く印象や、疲れた印象を与えやすいのです。
よって、草笛光子さんのようにブローされたショートヘアは、ロングヘアよりも艶っぽく見えやすい。上記の近藤サトさんの場合は、ロングのグレイヘアをステキに見せるためには、艶感にかなり気を遣っていると言えるでしょう。