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「実物大のモビルスーツが倒れるのは、6階建てのビルが倒れるのと同じこと」 ファン待望の“動くガンダム”はどこがスゴイのか

宇宙世紀の文春ムック発売! もしもガンダム世界に文藝春秋があったら

2021/03/19

source : ノンフィクション出版

genre : エンタメ, 娯楽, アート

note

人が乗って操作するのがガンダム

 個人的には「コクピットをちゃんとつくりたい」と、こだわっていました。RX-78F00は、リスクアセスメントを実施した結果、人を乗せたり、動いているときに人を近づけたりすることができないよう、設計しています。安全管理上「人が乗れるメカ」ではないんです。それでも、コクピットに相当する部分には人が乗れる程度のスペースを空けておきました。

「GUNDAM-DOCK-TOWER」4階はコクピットと同じくらいの高さ。
「アムロはコクピットを開け、身を乗り出して会話しますが、下を見ると、めちゃくちゃ高いと実感します」。(石井)

 なぜそこまでこだわったのかといえば、これが「ガンダム」だからです。『機動戦士ガンダム』がそれ以前のロボットアニメと大きく異なっていたのは、「人が乗って操作する」ところだと思うんですよね。それがロボットではなく“MS”としての強烈なアイデンティティだと考えていました。コクピット相当部分には各種の制御用デバイスを入れたので、メンテナンスの際にはそこに入って作業をすることになります。フレーム設計の段階から、「ここはコクピットです」と周囲にはいってましたよ(笑)。

(写真=文藝春秋/杉山秀樹)

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※写真の動きは取材時のもの(2020年オープン前)で、本番演出とは異なる可能性があります。

石井啓範
「ガンダム GLOBAL CHALLENGE(GGC)」テクニカルディレクター。
小学生の時にガンプラブームを経験し、ガンダム開発を夢見る。早稲田大学/大学院在学中に等身大ヒューマノイドロボットWABIANの研究に従事。1999年に日立建機株式会社に入社し、双腕作業機アスタコ、四脚クローラ式移動機構をはじめとする建機ロボット化の研究開発に従事し、2018年よりGGCにテクニカルディレクターとして参加。

INFORMATION

〈開催概要〉
[開催期間] 2022年3月31日(木)まで
[営業時間] 10:00~21:00(20:00最終入場)
[入場料金] 大人(13歳以上)1,650円(税込)/
小人(7歳以上12歳以下)1,100円(税込)
[GUNDAM-DOCK TOWER観覧料]
大人/小人(7歳以上) 3,300円(税込)
[公式サイト] https://gundam-factory.net/

※施設メンテナンスの為、休業する場合がございます。
※時期によって営業時間を変更する場合がございます。
※価格・内容は予告なく変更する場合があります。
※開催期間外のふ頭エリアへの立入は禁止されております。
※営業時間などについては変更になることがあります。公式サイトにてご確認ください。

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