「迷う理由が値段なら買え、買う理由が金額ならやめとけ」という、ネットではよく知られた格言があります。購入予定はなかったのに、通販サイトのセールで安さにつられて買ってしまい、実際に使ってみて「やっぱり安いのにはそれなりの理由があるんだなあ」と思い知らされてばかりのユーザには、この上なく身に染みる言葉です。

 特にPC周辺機器やアクセサリでは、競合と正面から戦っても勝ち目がないことから、セール時の値引率でユーザの注目を集めることにばかり力を入れているメーカーも少なくありません。これに対して品質や性能に定評があるメーカーは、セール時にはまったく目立たないものの、口コミで評判を伸ばし、売上を順調に伸ばしていることもしばしばです。

お金を貯めてでも買う価値がある、使うとQOL爆上げ周辺機器とは

 今回は、値引きされる機会はほとんどないものの、ファンの熱い支持を集める、3つの周辺機器を集めてみました。お値段はやや張るものの、導入することでQOL(Quality Of Life)を劇的に向上させられること間違いなしのこれらの周辺機器、セールをじっと我慢して予算が確保できるのを待つだけの価値は十分にあります。ぜひ買い物の参考にしてみてください。

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1、身の回りの紙文書を一掃、超高速ドキュメントスキャナ

■「ScanSnap iX1600」

「ScanSnap iX1600」。直販サイト価格は税込52,800円

 捨てるかどうか毎回判断に迷っていた紙文書を、何も考えずにスキャンして処分できるようになることから、身の回りを常に整理整頓された状態にキープできるドキュメントスキャナは、導入することで身の回りが激変する周辺機器の筆頭に挙げられる存在です。

 紙文書をデータ化する手軽な方法としては、最近だとスマホのカメラで撮影する方法や、インクジェット複合機のフラットベッドスキャナ機能を使う方法もありますが、大量の紙文書を一括で、また両面を同時に読み取れるスピーディさにおいては、ドキュメントスキャナにかなうものはありません。

 そのドキュメントスキャナのトップブランドであるPFUの「ScanSnap」は、上位モデルで実売5万円前後とそこそこのお値段ですが、ビジネス書類や名刺はもちろん、年賀状や写真などに至るまで、さまざまな紙文書をデータに変換して処分できます。二つ折りのA3書類や、長尺用紙に対応するのも利点でしょう。

液晶画面でさまざまな読み取り設定を選び、ワンボタンでスキャンを実行できます
PC以外にスマホからの操作にも対応。読み取ったデータはクラウド経由で転送できます

 また今春登場した上位モデル「iX1600」は、従来モデルに比べて読取速度が3割アップしており、1分40枚というスピードで、大量の紙文書もすばやくデータ化できます。これまでスキャナを所有しておらず、身の回りが紙類だらけという人にはうってつけでしょう。

展開時はやや大柄ですが、給紙/排紙のトレイをたたむとA4用紙1枚分の面積に収まります

 そんなScanSnapは、Amazonや家電量販店の通販サイトなどでも販売されていますが、メーカーの直販サイトであれば、延長保証をつけられる利点もあります。いずれも大幅値引きはほとんど見込めないため、価格以外の要素も考慮しつつ、購入元を判断するのがよさそうです。