韓国の民間団体が突きつけた修正の中身とは?
さらに、3月6日には、韓国の民間団体「バンク」がネットフリックス側に、『鬼滅』の旭日旗問題を抗議したと発表した。
「バンク」とは、「サイバー外交使節団」を標榜する民間団体で、「世界に韓国を正しく知らせること」が活動目標。外国との論争に積極的に関与していくことで、韓国メディアから注目を集めてきた。
主に、日韓間の懸案である歴史問題などについて、韓国側の主張を世界に伝える広報活動をしているほか、東京オリンピックの反対運動も行ってきた。最近では、中韓間の「キムチ元祖論争」にも参戦。英語でキムチとグーグルで検索すると「キムチ元祖は中国」と結果が出ることに抗議し、結局グーグル側が「キムチの元祖は韓国」と修正したことで話題となった。
その「バンク」は『鬼滅』の旭日旗問題について、ホームページで次のように経緯を説明した。
「主人公の炭治郎が日本の軍国主義の象徴である旭日旗を連想させる耳飾りを付けていたが、韓国のネット民の積極的な抗議により、韓国版から旭日旗の模様が消え、デザインが変わりました。しかし、韓国以外にオーストラリアなど外国で放送されているネットフリックスには、依然として旭日旗の模様が是正されていません。(略)
われわれバンクは、ネットフリックスが韓国版でのみ旭日旗デザインを是正し、外国では是正しないのは大きな問題だと考えています。(略)これに対してバンクは、ネットフリックス側に、日本のアニメ『鬼滅の刃』の旭日旗を連想させるデザインを韓国だけではなく、海外版でも同様に修正するように要求しました」
「バンク」は、このほかにも、ネットフリックスで放映中の米国ドラマ『ベビー・シッターズ・クラブ』にも、「日本の戦犯国のイメージが洗浄され、戦争被害者と認識される内容がある」として、「ネットフリックス側にドラマの紹介文に、戦犯国家日本の歴史を正しく知らせる説明を入れてほしいと抗議した」と明らかにした。