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「3.11の余震はいつまで続く?」「富士山は大丈夫?」…日本に迫る“4つの大災害”のリスク

「3.11の余震はいつまで続く?」「富士山は大丈夫?」…日本に迫る“4つの大災害”のリスク

note

(3)富士山の噴火

 富士山を筆頭に、全国の活火山も東日本大震災の影響を受けています。震災直後から、マグマのある「マグマだまり」周辺の地震が増えているのです。

 東日本大震災の前に日本で発生した巨大地震のうち、9世紀に発生したのが貞観地震ですが、その46年後に日本列島2000年の歴史の中でも最大級の噴火が、青森県と秋田県の県境にある十和田火山でおきています。

 富士山が最後に噴火したのは300年前の1707年で、宝永噴火と呼ばれていますが、これは次に説明する巨大地震の2ヶ月後でした。

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富士山の宝永火口

 富士山は、火山としては「育ち盛り」なので、今後、必ず噴火します。そのとき何が起きるのか。記事で鎌田教授が解説しています。

(4)西日本大震災(南海トラフ巨大地震)

 先ほど説明した富士山の巨大噴火に関係していると見られているのが、東海地震、東南海地震、南海地震の3つが連動した大地震です。

 このときと同じように、3つが連動して発生すると見られているのが「西日本大震災」です。国は「南海トラフ巨大地震」と呼んでいますが、鎌田教授はみんながイメージしやすいように西日本大震災と名づけました。

 この巨大地震は、かなり前から発生が警戒されていますが、近年の研究によって、これまで想定されていた3連動ではなく、5連動になる可能性が指摘されています。どこで地震が起きるのかは、記事でご確認ください。

 ここまで示したように、今後、日本では東日本大震災に匹敵するか、それを上回る大災害が予見されています。

 では、私たちはどうすればいいのか。鎌田教授は、コロナ下にある今こそ、防災対策のチャンスだと指摘します。「密」を避けることは感染症だけではなく、防災にも必要だからです。

出典:「文藝春秋」4月号

 鎌田教授が教える防災対策のキーワードは「土手の花見」。このキーワードを踏まえて「密」を避けることが必要なのです。

 くわしくは「文藝春秋」4月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている「『四つの大震災』が日本に迫っている」をお読みください。

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「四つの大地震」が日本に迫っている
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