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パンフレットに「祈合格」って書いて欲しいってお願いされました

――東大・京大は特に論述させる受験問題が多いんですよね? 自然とそういう論述の力が身につきそうです。

後藤 クイズの良問というのは、どんなに難しくても問題文の最後まで聞いたら答えられるような工夫がなされているものなんです。だから、自分で「良問」が作れるようになるということは、それだけ情報をうまく整理できているということなんです。

植田 クイズを解いて調べる、問題を作って整理する。知識を広げていくためには、点を線にする繰り返しが大事なんだと思います。

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「自分で『良問』が作れるようになるということは、それだけ情報をうまく整理できているということ」

――それにしても、テレビにも出たし、先日の文化祭でもお二人は人気だったんじゃないですか? 女子高生もけっこう来るイベントですし。

後藤 連絡先を聞かれたりもしたんですけど、こういう世の中ですので、そこはあまり深く関与しないようにしました。

植田 クイ研の部屋に来てくれたいろんな方に「すいません、写真を一緒に」って言われたんですけど、必ず「後藤くんはどこですか?」って言われました。別にいいんですけどね(笑)。

後藤 むしろ開成を受験しようと考えている親子の方にずいぶん「一緒に写真をお願いします」と言われましたね。パンフレットに「祈合格」って書いて欲しいっていう親御さんもいて、「この子が後輩になりますように」って祈りながら書きました。あんなこと初めてでしたよ(笑)。

#2 クイズって人生の役に立つ? “エリート頭脳”開成クイズ研究部に聞いてみた に続く

 

写真=佐藤亘/文藝春秋