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中江有里さんが初めて綴った「ストーカー裁判傍聴記」

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中江有里(女優・作家) 写真提供:中江有里

 女優・作家の中江有里さんが、自身が被害を受けたストーカーの裁判を傍聴していたことが明らかになった。

 事件の発端は、2016年12月、中江さんに不審なメールが届いたことだった。メールには、中江さんと母親が写っている写真が添付されており、「いつの写真か、存じませんが、お母さんはお元気でしょうか?」と記されていた。母親の身の危険を感じた中江さんは、年が明けた2017年1月に警察に相談した。その直後に、第2弾のメールが届いた。そこには「死ねって早く」というメッセージがあった。

 遡って調べてみると、この2通のメールを送った人物からは、4年前から300通以上のメールが送りつけられており、なかには暴力的な文言やわいせつな内容も含まれていた。

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 中江さんはこのストーカーと戦うことを決意し、警察に被害届を出した。

 そして、2017年4月、ストーカーは脅迫容疑で逮捕、起訴された。容疑者は42歳の男性だった。

 裁判が始まったのは、6月。中江さんは自分を脅迫した男性の裁判を傍聴することを決めた。そして、7月に懲役6カ月、執行猶予3年の判決が下りた。

 この事件は、中江さんが被害に遭ったことは新聞などで記事になったが、裁判の結果については報じられていない。「だから自分で総括しておきたかった」という中江さんの手記は、「文藝春秋」11月号に掲載されている。

文藝春秋 2017年 11 月号 [雑誌]

文藝春秋
2017年10月10日 発売

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