eスポーツにもなった「パワプロ」
現在、最も売れる野球ゲームとして君臨しているのは、「パワプロ」の愛称で知られる「実況パワフルプロ野球」です。1994年に第1作が登場し、シリーズ累計で2350万本を出荷(2020年12月末時点)。合わせてスマートフォンでも展開しています。
「パワプロ」の強みは、優れたゲームバランスに加え、長打狙いの「強振」、複雑なランダウンプレーなどもできるなど、本当の野球でできることをおよそ再現したことです。変化球のバリエーションも多彩で、高めの釣り球、落ちる球でストライクを取ることも可能です。選手のデータも細かく、「満塁男」「負け運」などというバリエーションに富む特殊能力もあり、データをみるだけで選手名鑑さながらの楽しさがあります。
シリーズ最新作の「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」ですが、近日中にバージョンアップをする予定で、田中将大選手や、オープン戦で大活躍をした佐藤輝明選手も登場します。ネット配信があるので、データを変えられるのも強みと言えます。
さらに言えば、「パワプロ」は、日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントが共催する「eBASEBALL プロリーグ」があるように、eスポーツにもなっています。先日、「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」を使って対戦する「SMBC e日本シリーズ」が開かれました。映像も公開されていますが、そのレベルの高さ、エンタメ性に驚く人も多いでしょう。
ゲームでファンを取り込むスポーツチームは世界的潮流に
現実の野球中継を楽しんだ後に、ひいきのチームが負けたらゲームで憂さ晴らしをする……という人も多いのではないでしょうか。実はプロスポーツチームが、ゲームを後押しし、若い新規ファンの取り込み、拡大につなげようとしているのは世界的な潮流です。
今の野球ゲームは、初心者でも遊べるアシスト機能も充実していて、「打つだけ」なんてこともできます。「ゲームは複雑でちょっと……」という野球ファンも、一度手に取ると病みつきになるのかもしれません。これだけ成熟したジャンルだけに、そんな「間口の広さ」も用意されています。
この約40年。ゲーム全体の進歩と共に、野球ゲームも常に大きく変わり進化し続けてきました。それは、野球がまさに国民的スポーツとしてあり続けてきたことの、ひとつの証拠かもしれません。
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「eBASEBALLプロ野球スピリッツ2021 グランドスラム」写真=一般社団法人日本野球機構承認プロ野球フランチャイズ球場公認
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