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『食品を大量に輸入して、捨てる日本をどう思う?』…子どもに「SDGs」を理解してもらうための工夫

『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本』(秋山宏次郎 監修)――ベストセラー解剖

2021/03/31
『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本』(秋山宏次郎 監修)

 最近よく耳にする「SDGs(エスディージーズ)」。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連サミットで採択された、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指す国際目標のこと。貧困や飢餓、不平等の解消などの17のゴールと、より具体的な169のターゲットからなるこの目標を、子供にもわかるように解説したのが本書だ。

「編集プロダクションのバウンドから企画提案を受けた2020年始めは、SDGsの認知度はまだ高くなく、生活に寄り添った児童向けのものはニーズがあると考えました」(担当編集者の坪井義哉さん)

 全3章構成で、1章で世界が抱える問題を提示し、2章でSDGsを具体的に解説、3章で私たちがどう行動するべきかを考える。

「答えを押し付けるのではなく『食品を大量に輸入して、捨てる日本をどう思う?』などと問いかけ、親子で対話できるよう工夫しました。また監修の秋山宏次郎さん(一般社団法人こども食堂支援機構代表理事)を通じて子供に読んでもらい、わかりづらい言葉は平易にしました」(坪井さん)

 夏休みなどの在宅期間に家庭内での学びに役立てられ、「親子で理解を深められた」との声が届いている。

「売り上げの一部をこども食堂の支援金にあてる活動も、好意的に受け止められたようです」(坪井さん)

2020年7月発売。初版6000部。現在9刷6万8000部(電子含む)

こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本

バウンド ,秋山宏次郎

カンゼン

2020年7月11日 発売

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