文春オンライン
「私の胸元の開いた写真が志村さんの待ち受け画面で…」女優・橋本マナミが告白する“銀座に呼び出された夜”

「私の胸元の開いた写真が志村さんの待ち受け画面で…」女優・橋本マナミが告白する“銀座に呼び出された夜”

genre : エンタメ, 芸能

note

銀座で「婚活してます」と語った志村さん

 そして、2019年。橋本の元に、志村さんから食事のお誘いのLINEメッセージが届いた。それまで、番組終わりに大人数で志村さん行きつけの麻布十番のお店に行くことがほとんどで、銀座のお店に、それも個別で誘われるのは初めて。すこし戸惑ったという。

「『美味しい蕎麦を銀座に食べに行くから、この日空いてますか?』って誘っていただいて、番組の打ち上げでもないので『なんで私を誘ってくれたんだろう……』って思いました。

 当日お店に入ると、志村さんのお友達も8人ほどいました。私は志村さんのお隣に座らせていただいて、楽しいお食事の会でした。のどぐろのお刺身やお酒のつまみが何品も出てきて、〆のざる蕎麦をいただくときには、志村さんから『蕎麦にも日本酒かけて食べると美味しいんだよ』って教えてもらいまいた。ほのかに日本酒が香って、本当に贅沢なお蕎麦でした」

ADVERTISEMENT

 この時期、バラエティー番組などで「婚活中」を公言していた橋本だったが、志村さんと気になる会話があったという。

「志村さんはその日、『(自分も)婚活してます』って話されていて。私も同じだなあと思いましたが、今から思うと深い意味があったんですかね(笑)。志村さんはすごくモテるかたですし、とても純粋で結婚には慎重だったのかもしれません」

 照れ屋な志村さんとの距離は、平行線のままだったようだ。

「志村の時間」のスタート当初の2人(志村けん公式ブログより、2015年9月)

 では、「国民の愛人」とも呼ばれた橋本が、「志村さんの愛人になっていたとしたら?」と聞いてみた。

「そうですね……。私なんて恐れ多いのですが、才能が溢れていて、どんなコントにも手を抜かない志村さんですから、私がめちゃくちゃ好きになり過ぎて逃げられていたんじゃないですかね(笑)。志村さんは仕事と恋愛は別だと考えていたと思いますし、自分の世界はずっと守っておきたい人。私の方が、それを超えてしまうくらい好きになってしまいそうです」

 大先輩としても男性としても尊敬の念を感じていた橋本だったが、そば屋での一夜が元気な志村さんと会った最後となった。

既読にならない最後のLINE

 橋本は2019年11月、1歳年下の医師と結婚。昨年7月には第1子を出産した。結婚の際には志村さんから以下の祝福メッセージが届いた。

〈おめでとう! やったね お幸せに。今度祝杯しましょう!〉

 だが、そのわずか4カ月後。志村さんはコロナに感染。祝杯の約束は叶わず、帰らぬ人となった。

「志村さんがコロナで入院されたと聞いて、居ても立ってもいられなくなって、『志村さん、大丈夫ですか』とLINEでメッセージを送りました。寂しいけど、今も既読にはなっていません。いつもお忙しいのに、気にかけていただいて、ご一緒させていただいた時間はずっと忘れません」

 志村さんは橋本を人一倍可愛がり、思いやっていた。橋本にとっても人生の大切な“志村の時間”だったに違いない。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

「私の胸元の開いた写真が志村さんの待ち受け画面で…」女優・橋本マナミが告白する“銀座に呼び出された夜”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー