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27個のアウトですべてが終わるからこそ…オリックスの猛牛たちに期待したいこと

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/04/07
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27個のアウトカウントで全てが終わるからこそ

 結局、「勝ち星」よりも「勝率」を争う現在のペナントレースに於いては、「引き分け」が「勝ちに等しい」のも事実だろう。さらに今年に限っては27アウト取れば試合が終わる。27アウト取るまでに限りなく0に近い失点で相手打線を抑える事が、結果的には最善の戦法だと言えるのではないだろうか。

 そう考えると、平野佳寿と能見篤史は余りに大きな補強。実績十分な左右の中継ぎ投手の獲得は、まるで今年のレギュレーションを知っていたかのような適切な補強ではないのだろうか。さすがの福良GM、いや福良さんGJ!か。

 昨年から一気に戦力の若返りを目指すオリックス・バファローズ。社会人1年生とか2年生とか、そんな年頃の若者を多く抱えて戦っている。これが平時のペナントレースならば、恐らく今頃は超満員で大歓声に沸く(?)京セラドームで溌剌とプレーしていた事だろう。今の世の中は彼らにそれを許さなかったが。

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 だが、できることはある。みんなで27個のアウトカウントを取りに行こう。27個のアウトを取れば全てが終わる今年だからこそ、成し遂げられることがある。

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