文春オンライン

リスナーから「お願いだから黙っててください」TBSアナウンサー堀井美香さんが語る“プロの相槌”と“女友達との会話”

TBSアナウンサー堀井美香さんインタビュー ♯2

2021/04/11

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 働き方, 読書, テレビ・ラジオ, 芸能, ライフスタイル

note

アナウンサーの「10秒余ったら誰かに喋らせるという本能」

 昨年10月にはじまったポッドキャスト番組『OVER THE SUN』、略して『オバサン』は、「中高年女性が無駄話する番組」を標榜する。『SATC』から閉経、『ロンハーマン』(高級セレクトショップ)まで話題は幅広く、自由自在にかっ飛ぶ。リスナーからのメール数はラジオを上回るほどの人気だという。

「毎回テーマも決めていないんです。たまーにスーさんからLINEで『あの話したいんだけど』ってくるくらいで、台本もないですしね。

 アナウンサーは本来ゲストをお迎えする立場なので、10秒余ったら誰かに喋らせるという本能が身についている。だからフリートークで自分の話をすることに最初はすごく抵抗がありました。今まではアシスタントとしてしかやってこなかったですしね。でもスーさんとはパーソナリティという立場で一緒になったので、今はもう自然というか、素でやっています。

ADVERTISEMENT

 2013年に『ザ・トップ5』という番組で一緒になったのが、スーさんとの出会い。エッセイストで作詞家でクリエイターの集う事務所に所属していて……。絶対私とは合わない人だろうなと思っていました。当時のスーちゃんは髪が斜めってたし。あっちはあっちで『この人巻き髪だなー』って思っていたみたいですけど(笑)。でも、まったく見てきたものや持っているものが違うから、そこに嫉妬や比較がない。すごくうまくいっているなと思いますね」

堀井美香さん

 カラッとした2人のトークに触れると、「世のみんな“オバサン”ならいいのになあ」と思う。20歳から70歳までと幅広い年代のリスナーが悩みやモヤモヤに対して知恵を出し合い、支え合う。互いの違いを面白がりはしても、ジャッジはしない。それが「オバサン」という集団だとしたら、今すぐ結党してほしいくらい、世の中に必要な存在な気がする。

 最後に、女友達やオバサンの輪を作る秘訣を堀井さんに伺った。(このインタビューの続きは「文藝春秋 電子版」で公開中です)

ほりい・みか/TBSアナウンサー。1972年3月22日生まれ、秋田県出身。法政大学法学部を卒業、1995年にTBS入社。これまでTBS系列の番組で多くのナレーションを担当。同局のナレーターとして圧倒的な実績を持つ。現在、TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』にレギュラー出演するほか、週一回ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』も配信中。一男一女の母。小学生の頃からの音読経験を生かし、子育て時に「絵本の読み聞かせ」を実践。現在はTBSアナウンサーによる朗読会『AーLOUNGE(エーラウンジ)』のプロデュースを担当する。

文藝春秋

この記事の全文は「文藝春秋 電子版」で購読できます
現役アナウンサーが教える教科書を読んで言葉を楽しむテクニック

INFORMATION

ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』

 

ジェーン・スーとTBSアナウンサー・堀井美香による、Podcast番組。リスナーのみなさんともに語らいながら、“太陽の向こう側”を目指していきます。(毎週金曜日・午後5時に配信予定)

出演:ジェーン・スー(コラムニスト・作詞家)、堀井美香(TBSアナウンサー)

リスナーから「お願いだから黙っててください」TBSアナウンサー堀井美香さんが語る“プロの相槌”と“女友達との会話”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文藝春秋をフォロー

関連記事