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「がんの検査というと造影剤を使ったCTやPET検査がありますが、ドゥイブス・サーチは磁気を使ったMRIでの検診になります。そのため造影剤の注射もいりませんし、X線による被曝もありません。痛みなし、肌をさらす必要なし、被曝なし、注射なし、待ち時間なし、豊胸術後でもOK、高濃度乳房でもOKというのが、ドゥイブス・サーチの大きな特長です」(高原先生。以降「」内、同氏)

 さまざまな検査・検診で泣きをみてきた筆者からすると、服を着たままで、痛みもなく、身体的ダメージもない検診というのはにわかに信じがたいほどの驚きが。実際ドゥイブス・サーチを体験した人は筆者と同じような感想を持つ人が多いそうで、最新の調査では、受診者の7割がはじめて乳がん検診を受けた人か、3年以上未受診の人で占められていたそうです。

ドゥイブス・サーチを体験してみた

 現在、ドゥイブス・サーチを受診できる施設は全国で25箇所(4月30日時点)。価格は病院によって異なりますが、2万円余りのところが多くなっています(筆者が体験した武蔵野徳洲会病院も税込2万2000円でした)。無料検診も存在する中での2万は高く感じるかもしれませんが、値段に代えがたい価値がドゥイブス・サーチにあることを、後に筆者は実感することになります。

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 ということで、武蔵野徳洲会病院でドゥイブス・サーチの体験をさせてもらうことにしました。

©二瓶彩

 私は体内に避妊リング(ミレーナ)を入れており、矯正中で口腔内に金属部品あり&大腸がんの経過観察中でもありましたが、事前問診ではどれも問題ないとのこと。

 問診後、検査着に着替えたら服を着たままうつ伏せでMRI装置に入っていきます。この時、寝る台の乳房に当たる部分がくり抜かれているので、そのくぼみにおっぱいを入れるだけで準備完了。CTやPET検査のような食事制限もなく、造影剤の注射もなし。待ち時間もなく、筒型の機械の中で寝ているだけで15分の検査が終了しました。問診や着替え、会計などをあわせてもトータル1時間ほどで終わるかと思います。

©二瓶彩

 痛みや裸体を見られるストレスは本当に皆無でした。が、閉所恐怖症の方は注意が必要かもしれません。筆者はいざ筒の中に入ると、作動音から耳を保護するためのヘッドフォンで周囲の音が感知できず、うつ伏せで視界がない状態もあいまってプチパニック状態に。恥も外聞もなく「怖い怖い」と訴えると、放射線技師の方が検診中ずっと手を握っていてくれました……。皆さんも少しでもなにか感じたことがあれば気軽に技師の方に相談してみてください……!

 そして後日送られてきた検診結果レポートがこちらです(一部、省略しています)。

【所見】

 拡散強調画像(DWIBS法)の全体像において、両側乳房には小さな結節が散見されます。これはがんではなく、良性の病理学的変化と思われ、現時点では特に心配は要りません。

「右わきにしこり(副乳?)」とのことですが、画像上は特に問題となるものはないようです。このためこの点については安心してよいと思われます。乳腺は豊富で、マンモグラフィーを撮影した場合、デンスブレスト(高濃度乳房)になると思われます。

「問診表に『右脇にしこりを感じる。生理前は痛い』と書かれていましたよね。検診受診者の不安や疑問に対し、ドゥイブス・サーチでは結果レポートで必ず返事を書きます。こういった手のかかるサービスを実施している検診はあまりないのではないでしょうか」